胸騒ぎ (映画)

イタリアのトスカーナで休暇を過ごしていたデンマーク人夫婦のビョルンとルイーズ、その娘アグネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子アベルと知り合い、夕食を共にする。ビョルン夫婦は、パトリック夫婦からオランダの人里離れた田舎の家への招待を受ける。最初の2日間、ルイーズはホストの受動的攻撃行動、例えば、先天的に舌がないと説明するアベルを虐待的に扱う態度などに違和感を覚える。

彼女は、子供たちがムハジッドという名のベビーシッターと家に残されることになることを知らずに、夕食に招待されたときに心配を募らせる。夕食の席で、パトリックは肉の入ったメニューをいくつも注文してルイーズの菜食主義に異議を唱え、二人の前で酔っ払ってカリンといちゃつく。ビョルンにディナー代を払わせたパトリックは、酔っ払って車を運転し、大音量の音楽を流し、ルイーズを立腹させる。彼はまた、ルイーズがシャワーを浴びている際に浴室に侵入し、後にビョルン夫婦が交わっているところを覗き見る。アグネスが両親と寝たいと言っても無視され、パトリックは彼女を連れて行く。アグネスが裸のパトリックの隣で寝ているのをルイーズが見つけ、一家は車に乗って帰ろうとするが、アグネスがウサギの人形ニヌスがないことに気づいて戻る。家に戻った一家は、もっと滞在するよう説得される。その後、夫妻は、パトリックが自分たちの気を引くために医者だと嘘をつき、実は何も仕事をしていないことを知る。夕食後、ビョルン夫婦はパトリックがアベルにカップを投げつけた後、パトリックがアベルを虐待したことをめぐり口論になる。

その夜、ビョルンは裏手に小屋を発見し、その中に多数のスーツケースとカメラを見つける。小屋の壁には、パトリック夫妻と他の子供連れカップルが休暇を過ごしている写真が貼られていた。その写真から、オランダ人夫婦は連続殺人犯であり、自宅に宿泊する家族をだまして殺害し、子どもを奪い取るパターンがあることが判明する。ビョルン一家が次の犠牲者である。ビョルンはプールで溺死したアベルの遺体も発見する。一家は再び車で逃げ出すが、ビョルンは妻にパトリックの所業を告げない。

車が故障し、ビョルンは助けを求めるが付近には誰もおらず、道路に戻ると家族は向かってきたパトリックに捕まり車の中にいる。パトリックはビョルンが家から逃げる際にクラクションを聞いてから一家を車で追跡しており、ビョルンに「電話してくれてありがとう」と感謝する。ビョルンは事態を穏便に収めようとごまかすが、それでも事態は急速に悪化していく。パトリックはビョルンを殴り、ムハジッドはルイーズを押さえつけ、カリンはアグネスの舌をハサミで切り落とす。ムハジッドはアグネスを連れ去り、両親は人気のない道路に連れて行かれる。ビョルンがなぜこんなことをするのかと尋ね、パトリックが「お前らがそうさせたからだ」と答えると、ビョルン夫婦は服を脱ぐよう命じられる。ビョルンらはその後、泥地に追いやられ、そこで多数の投石を受けて殺される。舌を失い喋れなくなったアグネスはパトリックとカリンの娘役となり、夫妻は次の殺人のターゲットとなる別の家族を狙う。

• ビョルン：モルテン・ブリアン
• ルイーズ：スィセル・スィーム・コク
• パトリック：フェジャ・ファン・フェット（英語版）
• カリン：カリーナ・スムルダース（英語版）
• アグネス：リーヴァ・フォシュベリ
• アベル：マリウス・ダムスレフ
• ムハジッド：イシェーム・ヤクビ（英語版）
• ヨーナス：イェスパ・デュポン
• フィーイ：リーア・バーストルップ・ラネ
• デレク：エードリアン・ブランシャール
• ハナ：サリナ・マリア・ラウサ
• ベビーシッター：イラリア・ディ・ライモ

ブラムハウス・プロダクションズの製作でハリウッドでリメイクされた。

タイトルは英題と同じSpeak No Evilで、監督は『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』『フレンチ・ラン』のジェームズ・ワトキンス、主演はジェームズ・マカヴォイが務め、本作の監督クリスチャン・タフドルップは製作総指揮を担当する^{[12][13][14][15]}。

日本では『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』のタイトルで2024年12月13日に公開予定^[16]。

• オフィシャルサイト
• 日本版オフィシャルサイト
• 胸騒ぎ - allcinema
• 胸騒ぎ - KINENOTE
• Speak No Evil - オールムービー（英語）
• Speak No Evil - IMDb（英語）