秦皇島市
中国河北省の地級市
秦皇島市(しんこうとう/しんのうとう[1]/チンファンダォ-し、簡体字: 秦皇岛、拼音: )は中華人民共和国河北省にある地級市。北京の東約270kmの渤海湾沿いに広がる港湾都市で、著名な高級避暑地北戴河や観光地山海関が位置する。
中華人民共和国 河北省 秦皇島市 | |
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山海関 | |
河北省中の秦皇島市の位置 | |
簡体字 | 秦皇岛 |
繁体字 | 秦皇島 |
拼音 | Qínhuángdăo |
カタカナ転写 | チンファンダオ |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 河北 |
行政級別 | 地級市 |
面積 | |
総面積 | 7,802 km² |
市区 | 2,132 km² |
人口 | |
総人口(2020) | 300.18 万人 |
市区人口(2020) | 149.16 万人 |
経済 | |
GDP(2021) | 1843.76 億元 |
電話番号 | 0335 |
郵便番号 | 066000 |
ナンバープレート | 冀C |
行政区画代碼 | 130300 |
公式ウェブサイト: http://www.qhd.gov.cn/ |
地理
編集歴史
編集古代の孤竹国の領域であり、戦国時代には燕国の遼西郡に編入された。北戴河の蓮蓬山には秦始皇帝や歴代帝王が巡視した碣石があり、市名の由来となっている。
1381年(洪武14年)、朱元璋が明朝開国功臣である徐達に命じ、万里の長城の東端となる山海関城を建築させている。1644年(崇禎17年/永昌元年)、李自成率いる農民軍により明朝が滅亡、大順が成立すると、山海関の守将であった呉三桂は清軍に帰順、山海関を開いて清兵を迎えた。これによって清朝は中原の地に入ることになった。
1898年(光緒23年)には秦皇島港が開港、鉄道では津楡線(天津-臨楡)も開通するなどの整備が進められ、市内の北戴河は清朝によって中外雑居の避暑地として公認された。北戴河は1949年の中華人民共和国成立後、中国共産党幹部の高級避暑地となり、北戴河会議などの重要会議が開催されている。1971年9月北戴河に別荘を有す林彪によるクーデター未遂計画を練るも発覚した後に林彪は市内の山海関空港から軍所有旅客機に搭乗し逃亡を図ったが、モンゴル内で墜落死する事件を起している(林彪事件)。
行政区画としては1948年(民国37年)に設置された省轄市としての秦楡市を前身とする。翌年には秦皇島市と山海関市に分割され、後者は遼西省の管轄とされた。1953年には山海関市が廃止となり秦皇島市に編入、1958年に県級市に降格したが、1983年に再び地級市に昇格し現在に至る。
中国地名の変遷 | |
建置 | 1948年 |
使用状況 | 秦皇島市 |
中華民国 | 秦楡市 |
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現代 | 秦皇島市・山海関市(1949年) 秦皇島市(1953年) |
行政区域
編集4市轄区・2県・1自治県を管轄する。
秦皇島市の地図 |
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年表
編集秦皇島市(第1次)
編集- 1949年10月1日 - 中華人民共和国河北省秦皇島市が発足。一区から三区までの区と海浜区が成立。(4区)
- 1950年1月25日 - 唐山専区臨楡県の一部が分立し、郊区が発足。(5区)
- 1950年7月11日 - 郊区が四区に改称。(5区)
- 1950年9月 (4区)
- 一区および二区の一部が合併し、一区が発足。
- 三区および二区の残部が合併し、二区が発足。
- 四区が三区に改称。
- 1953年1月2日 - 唐山専区山海関市を編入。(5区)
- 山海関市が区制施行し、山海関区となる。
- 1953年2月10日 - 唐山専区臨楡県・撫寧県の各一部が海浜区に編入。(5区)
- 1953年7月28日 (4区)
- 一区・二区が合併し、一区が発足。
- 三区が二区に改称。
- 1954年1月18日 - 海浜区が北戴河区に改称。(4区)
- 1954年4月24日 - 唐山専区臨楡県の一部が山海関区・北戴河区・二区に分割編入。(4区)
- 1954年7月19日 - 唐山専区撫寧県の一部が北戴河区に編入。(4区)
- 1954年8月10日 - 唐山専区撫寧県の一部が山海関区・北戴河区・二区に分割編入。(4区)
- 1955年10月28日 - 一区が海港区に、二区が湯河区にそれぞれ改称。(4区)
- 1956年3月1日 - 遼寧省錦州専区綏中県の一部が山海関区に編入。(4区)
- 1958年2月9日 - 湯河区が海港区に編入。(3区)
- 1958年4月28日 - 秦皇島市が唐山専区に編入。
山海関市
編集秦皇島市(第2次)
編集経済
編集教育
編集スポーツ
編集- 秦皇島オリンピック・スポーツセンター・スタジアム 2008年、北京オリンピックのサッカー競技の会場となった。
観光
編集交通
編集姉妹都市
編集友好都市
編集脚注
編集- ^ 「中国河北省にある秦皇島市の読み方について、「しんのうとうし」と「しんこうとうし」と書かれたものがある...」(レファレンス協同データベース)において、「しんのうとうし」と「しんこうとうし」について、国としての明確な基準はなく、日本語読み間の音便化による揺れについてはいずれの資料にも記載がないとしている。
- ^ 县级以上行政区划变更情况 - 中華人民共和国民政部
- ^ 河北省 - 区划地名网