深谷光軌
深谷光軌(ふかや こうき、1926年 - 1997年)は、日本の造園家、作庭家。実家は寺で、得度し僧籍に入る。後住職を辞し、1962年、36歳になってから本格的に庭園の作庭を開始した。
代表作
編集- 京王プラザホテル四号街路空間雑木林プロムナード 1971-1977年 1983年に改修
- 京王プラザホテル屋上庭園
- 日野自動車本社「日野台の杜」「日野台の湧水」 1972年 1984年に改修
- 山種美術館庭園
- ホテルグランドパレス造園空間『布引の滝』 1972年
- 王子スポーツガーデン 1973年
- 小西酒造東京支店「坪庭」 外空間 1973年
- 小西酒造本社 貴賓館 1975年
- 能登「サンかがや」 1976年
- 旧東京銀行栗田ビル/現一ツ橋SIビル 1978年
- 旧東京銀行青山寮 外空間 1975年
- 工学院大学八王子キャンパス5~11号館 1986年
- 工学院大学八王子キャンパス3号館 197年
- スコープ本社GLASS HOUSE 外空間 1990-91年
- 三番町KSビル外空間 1991年
- NTT広島仁保ビル外空間 1981年
- 立っている精神(島村融墓地 宇治平等院内) 1979年
- 越谷市民会館 碑 1979年
- 東京タワーボーリングセンター 1962年
- 日本放送協会軽井沢公館 1962年
- 八十二銀行長野研修所及び迎賓館「夜栄館」 1962年-1963年
- 本田技研工業ウエルカムポイント 1964年
- 木村屋總本店三芳工場 1965年
- メキシコ大使館 1965年
- ポーラ化成工業中央研究所 1965年
- 旧三和銀行国分寺寮(現在は国分寺ゼルクハウスに) 1965年
- 麻布レジデンショナルホテル 1966年
- ホテル宗藤 1966年
- 白洋社本社工場 1966年
- くにたち福祉会館 1966年
- ニュートーキョー小田急新館「貴船」 1967年
- 明治製菓百合ヶ丘総合グランド 1967年
- 山陰合同銀行東京アパート 1967年
- 姫の湯ホテル計画
- 朝日生命成人病研究所 1968年
- 朝日生命本社5F 1965年
- ホテル水明館計画 1965年
- 第一生命住宅(現在の相互住宅)小枝ビル
新館 1970
- ホテル白水外空間計画
- レストランあかべこ横浜店 外空間 1974年
- 栗田出版販売本社 1975年
- 厚別商業センターサンピアザ 外空間 1977年
- イトーヨーカドーグループ 多摩研修センター 外空間 1986年
- ハダザテ邸ゲストハウス(イラン)壁泉 1977年
- 藤井荘 1976年
- 山村家の墓 1983年
- 松方邸 にわ 1972年
- 小寺邸 にわ 1976年
- 水野邸 にわ 1987年
などがある。
人柄は激しく厳しく人に接するため、トラブルが耐えなかったという。 造園家と一緒にされるのを嫌い、そのため自分の作品を庭と呼ばず「外空間」と呼んだ。また、植栽を行うにも造園業者や植木屋を使わず、林業の植樹専門技術者に頼んでいた。
作品集
編集- 外空間を創る―深谷光軌作品集 Inner Landscape Design 発行:マルモ出版 2011年 8月
- 豊富な写真と図面集 bilingual (日本語:英語 併記)
- 内容:ブルーノ・タウトの著書『日本文化私観』に出会い、その思想が創作の出発になり、ギリシャの旅で目にしたコリント、ミケーネ、イドラ島等の遺跡に魅せられ、現代の渇い都市空間に「Inner Landscape:こころの風景」を創り続けた外空間作家「深谷光軌」が現代に一石を投ずる遺作集。
- 外空間―原風景への思惟 村井修 深谷光軌 1975年