水無瀬駅

大阪府三島郡島本町にある阪急電鉄の駅

水無瀬駅(みなせえき)は、大阪府三島郡島本町水無瀬一丁目にある、阪急電鉄京都本線駅番号HK-74

水無瀬駅
西口
みなせ
Minase
HK-73 上牧 (0.8 km)
(2.0 km) 大山崎 HK-75
地図
所在地 大阪府三島郡島本町水無瀬一丁目17番12号[1]
北緯34度52分38.79秒 東経135度40分3.13秒 / 北緯34.8774417度 東経135.6675361度 / 34.8774417; 135.6675361座標: 北緯34度52分38.79秒 東経135度40分3.13秒 / 北緯34.8774417度 東経135.6675361度 / 34.8774417; 135.6675361
駅番号 HK74
所属事業者 阪急電鉄
所属路線 京都本線
キロ程 25.7 km(十三起点)
大阪梅田から28.1 km
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
(特定日)10,074人/日
-2021年-
乗降人員
-統計年次-
(通年平均)8,568人/日
-2022年-
開業年月日 1939年昭和14年)5月16日
備考 1948年(昭和23年)に桜井ノ駅駅から改称
テンプレートを表示
配線図[2]
東口

概要

編集

開業時の駅名は「桜井ノ駅」駅と、末尾に「駅」が付く駅名であった。この「駅」は宿駅(駅家)を指し、当駅はかつての駅家跡で史跡の桜井駅跡の最寄り駅である[1][3]。桜井駅跡は楠木正成正行親子が決別した桜井の別れの舞台であり、戦前から戦中にかけては楠木正成を信奉し駅跡を参拝する客で当駅もにぎわった[1][3]

2008年3月15日に西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線JR京都線)に島本駅が開業するまでは、島本町唯一の鉄道駅だった[注釈 1]

歴史

編集

駅構造

編集
 
改札口
 
ホーム

東海道新幹線高架橋に並行して相対式ホーム2面2線を有する高架駅改札口は1か所のみで、高架直下の地平にある。改札内コンコースとホームを連絡する階段はホームの河原町寄りに設けられている。なお、前述の東海道新幹線の線路を借用した際も高架駅として使用された[6]

東海道新幹線と並走しているため[5][6]、新幹線が通過するのを間近で見ることができる。

のりば

編集
号線 路線 方向 行先
1 京都本線 上り 京都河原町嵐山方面
2 下り 高槻市淡路大阪梅田天下茶屋方面

※ 実際には構内にのりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「阪急沿線アプリ」の発車案内機能では、京都河原町方面が1号線、大阪梅田方面が2号線と表示されている。

利用状況

編集

2021年(令和3年)度のある特定日における1日の乗降人員10,074人である。

2008年(平成20年)にJR京都線の島本駅が開業したこともあり、2008年は2007年に比べて大きく利用者が減少した。

近年の特定日における1日の乗車・乗降人員数は下表の通り。

年度 特定日 出典
乗降人員 乗車人員
1995年(平成07年) 16,642 8,289 [統計 1]
1996年(平成08年) 16,972 8,446 [統計 2]
1997年(平成09年) 18,296 9,589 [統計 3]
1998年(平成10年) 16,856 8,359 [統計 4]
1999年(平成11年) -
2000年(平成12年) 16,659 8,447 [統計 5]
2001年(平成13年) 16,736 8,285 [統計 6]
2002年(平成14年) 16,392 8,257 [統計 7]
2003年(平成15年) 15,838 7,980 [統計 8]
2004年(平成16年) 15,671 7,673 [統計 9]
2005年(平成17年) 16,414 8,059 [統計 10]
2006年(平成18年) 16,109 7,898 [統計 11]
2007年(平成19年) 16,204 8,067 [統計 12]
2008年(平成20年) 12,325 6,076 [統計 13]
2009年(平成21年) 11,315 5,543 [統計 14]
2010年(平成22年) 10,959 5,359 [統計 15]
2011年(平成23年) 10,809 5,338 [統計 16]
2012年(平成24年) 10,979 5,305 [統計 17]
2013年(平成25年) 10,995 5,370 [統計 18]
2014年(平成26年) 10,746 5,194 [統計 19]
2015年(平成27年) 10,530 5,137 [統計 20]
2016年(平成28年) 10,230 4,995 [統計 21]
2017年(平成29年) 10,373 5,101 [統計 22]
2018年(平成30年) 10,166 4,888 [統計 23]
2019年(令和元年) 10,887 5,440 [統計 24]
2020年(令和02年) 9,946 4,983 [統計 25]
2021年(令和03年) 10,074 5,028 [統計 26]

駅周辺

編集

駅開業に合わせて桜井駅跡と当駅を一直線で結ぶ楠公道路が敷設された[9]。楠公道路は新旧の西国街道である国道171号大阪府道67号西京高槻線を結ぶ道路でもある。翌1940年には京阪電気鉄道によって駅西口に青葉公園が開設された[10]。戦後、青葉公園跡は島本町立第一中学校などへ転用された。

バス路線

編集

駅東口のロータリー上に「阪急水無瀬駅」停留所があり、阪急バス若山台線(島本町内唯一のバス路線)が乗り入れている。

のりば 系統・行先 備考
1 41系統:若山台センター 最終便は深夜バス(運賃倍額)
50系統:若山台センター
4051系統:若山台センター JR島本駅は経由しない
2 4151系統新山崎橋 本数わずか

隣の駅

編集
阪急電鉄
京都本線
快速特急・特急・通勤特急・準特急・急行
通過
準急・普通
上牧駅 (HK-73) - 水無瀬駅 (HK-74) - 大山崎駅 (HK-75)

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ JR京都線山崎駅の一部は島本町域にかかるが、登記上の住所(駅舎所在地)は島本町ではなく京都府乙訓郡大山崎町である。
  2. ^ 同日に「上牧桜井ノ駅駅」から改称
  3. ^ 同じ阪急に桜井駅箕面線)があるため名称変更した経緯がある。

出典

編集

本文中の出典

編集
  1. ^ a b c 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、102頁。ISBN 4-89485-051-6 
  2. ^ オフィスJ.B、旭和則『都市鉄道完全ガイド 関西私鉄・地下鉄 2022-2023年版』双葉社、2022年8月31日、7頁。
  3. ^ a b c d e f g h 生田誠『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・28-29頁頁。ISBN 978-4-7791-1726-8 
  4. ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 9 関西2、新潮社、2009年、50頁。ISBN 978-4-10-790027-2 
  5. ^ a b 鉄道トリビア(99)東海道新幹線の線路で最初の営業運転をした電車は阪急電車だった”. マイナビニュース (2011年5月21日). 2022年2月7日閲覧。
  6. ^ a b c d “阪急電車が新幹線に? 55年前レール間借り(もっと関西)”. 日本経済新聞. (2018年8月23日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34453250S8A820C1AA2P00/ 2022年2月7日閲覧。 
  7. ^ 草町, 義和. “阪急阪神、駅ナンバリングを導入へ…三宮駅は「神戸三宮」に改称”. レスポンス(Response.jp). 2013年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月8日閲覧。
  8. ^ 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
  9. ^ 第五次 島本町総合計画 資料編”. 島本町 (2020年). 2024年12月18日閲覧。
  10. ^ 町制施行80周年記念 しまもとの記録と記憶 昭和から平成そして令和へ”. 島本町、島本町教育委員会 (2020年). 2024年12月18日閲覧。

利用状況の出典

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集