梶山弘志
梶山 弘志(かじやま ひろし、1955年〈昭和30年〉10月18日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(9期)、自由民主党茨城県支部連合会長[5]。
梶山 弘志 かじやま ひろし | |
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生年月日 | 1955年10月18日(69歳) |
出生地 | 日本 茨城県常陸太田市 |
出身校 | 日本大学法学部 |
前職 | 梶山静六衆議院議員秘書 |
所属政党 | 自由民主党(無派閥) |
称号 | 法学士(日本大学・1979年) |
配偶者 | 梶山由可子 |
子女 | 3女 |
親族 | 父・梶山静六(元内閣官房長官、元通商産業大臣、元法務大臣、元衆議院議員) |
公式サイト | 自民党 衆議院議員 梶山ひろし |
内閣 |
第4次安倍第2次改造内閣 菅義偉内閣 |
在任期間 | 2019年10月25日[1] - 2021年10月4日[2] |
内閣 |
第3次安倍第3次改造内閣 第4次安倍内閣 |
在任期間 | 2017年8月3日[3] - 2018年10月2日[4] |
選挙区 | 茨城4区 |
当選回数 | 9回 |
在任期間 | 2000年6月25日 - 現職 |
その他の職歴 | |
第8代 自由民主党幹事長代行 総裁:岸田文雄 (2021年10月4日 - 2024年9月27日) |
経済産業大臣(第25-26代)、内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)・産業競争力担当大臣・国際博覧会担当大臣・ロシア経済分野協力担当大臣・原子力経済被害担当大臣(第4次安倍第2次改造内閣・菅義偉内閣)、内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革)・まち・ひと・しごと創生担当大臣・行政改革担当大臣・国家公務員制度担当大臣(第3次安倍第3次改造内閣・第4次安倍内閣)、国土交通副大臣(第2次安倍内閣)、国土交通大臣政務官(第1次安倍内閣)、衆議院災害対策特別委員長、同国土交通委員長、自由民主党政務調査会長代理、同経理局長、同政務調査会副会長、同広報戦略局長、同副幹事長、同幹事長代行(第8代)などを歴任[6][7]。
来歴
編集茨城県常陸太田市生まれ。茨城県立太田第一高等学校、日本大学法学部法律学科卒業。大学卒業後、動力炉・核燃料開発事業団(現在の日本原子力研究開発機構)に入職し、1985年まで勤務した後、父・静六の秘書に転じる[9]。1988年に非金属鉱物専門商社を設立し、代表取締役社長に就任。
2000年、父・静六の死去を受けて後継として、第42回衆議院議員総選挙で茨城4区から立候補し初当選する[9]。
2003年11月9日の第43回衆議院議員総選挙では、2位以下の候補を大幅に引き離す得票数で再選された。2004年、衆議院議事進行係に就任。2005年の郵政国会では、郵政民営化法案の衆議院本会議での採決において棄権。その後、賛成を表明する誓約書を執行部に提出し、自民党の公認を得て同年9月11日の第44回衆議院議員総選挙で3選。2006年9月発足の安倍内閣で、国土交通大臣政務官(安全危機管理施策、交通関係施策、航空関係事務[10])に任命された[9]。
2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙では、梶山は民主党公認の高野守を約7千票差で破り、茨城県選出の自民党議員で唯一、小選挙区の議席を獲得した。その後、自民党副幹事長に起用された[9]。
2010年、自民党広報戦略局長に就任[9]。2011年、党政調副会長に就任。2012年、党経理局長に就任。同年12月16日の第46回衆議院議員総選挙で5選。第2次安倍内閣で国土交通副大臣(海上保安関係施策と国土政策、都市局、道路、海事、港湾、航空、北海道開発及び国際関係施策の総括)に任命された[11][12]。2013年1月、衆議院予算委員長の山本有二の呼びかけで結成された無派閥連絡会に参加し、石破茂を支持する議員の1人だったが[13]、2015年に石破が水月会を立ち上げた際は参加せず、同様に石破派に参加しなかった無派閥連絡会の議員9人で、「無派閥有志の会」を結成した[14]。
2014年9月29日、衆議院災害対策特別委員長に就任[9]。同年12月14日の第47回衆議院議員総選挙で6選。
2017年8月3日、第3次安倍第3次改造内閣において、内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革)に任命され、初入閣した[15]。併せて、まち・ひと・しごと創生、行政改革、国家公務員制度を担当する国務大臣にも任命された[16]。
2017年8月27日投開票の茨城県知事選挙では、自民・公明両党の推薦を受け立候補した元ドワンゴ役員の大井川和彦の選挙対策本部長を務め[17]、大井川が7選を目指した現職の橋本昌を破り初当選した[18]。自らも10月22日の第48回衆議院議員総選挙で7選。
2018年10月2日、第4次安倍第1次改造内閣発足により大臣を退任。
2019年10月25日、第4次安倍第2次改造内閣で経済産業大臣、内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)を務めていた菅原一秀が選挙区内の支援者に香典を送ったなどとする「週刊文春」の記事を受けて辞任したことにより、後任として同日付で認証を受け経産相に就任した[19]。併せて、産業競争力、ロシア経済分野協力、2025年国際博覧会、原子力経済被害を担当する国務大臣にもそれぞれ任命された。
2020年9月16日発足の菅義偉内閣でも経済産業大臣に再任。専任の国際博覧会担当相が設置され井上信治が任命されたため、国際博覧会担当からは外れた[20]。
2021年10月1日、自民党新総裁の岸田文雄のもとで幹事長代行に起用された。
同年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で8選。
2024年9月27日に行われた自民党総裁選挙において茂木敏充の選対本部長を務めるとともに推薦人に名を連ねた[21][22]。梶山は1回目は茂木に投票し[23]、得票数1位の高市早苗と2位の石破茂が進んだ決選投票については、茨城新聞の取材に対し、投票先を公表しなかった[23]。
同年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で9選[24]。
政策・主張
編集選挙歴
編集当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
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当 | 第42回衆議院議員総選挙 | 2000年 6月25日 | 44 | 茨城4区 | 自由民主党 | 13万9817票 | 83.35% | 1 | 1/2 | / |
当 | 第43回衆議院議員総選挙 | 2003年11月 9日 | 48 | 茨城4区 | 自由民主党 | 11万9047票 | 74.07% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第44回衆議院議員総選挙 | 2005年 9月11日 | 49 | 茨城4区 | 自由民主党 | 12万2200票 | 63.20% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 8月30日 | 53 | 茨城4区 | 自由民主党 | 10万4236票 | 50.73% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 57 | 茨城4区 | 自由民主党 | 11万3718票 | 65.11% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 59 | 茨城4区 | 自由民主党 | 9万5655票 | 64.47% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 62 | 茨城4区 | 自由民主党 | 9万7966票 | 69.95% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 66 | 茨城4区 | 自由民主党 | 9万8254票 | 70.47% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 69 | 茨城4区 | 自由民主党 | 9万1019票 | 68.33% | 1 | 1/3 | / |
所属団体・議員連盟
編集脚注
編集- ^ 『官報 令和元年本紙第121号8頁 人事異動 内閣』(プレスリリース)国立印刷局、2019年10月30日。
- ^ 『官報 令和3年特別号外第83号1頁 人事異動 内閣』(プレスリリース)国立印刷局、2021年10月4日。
- ^ 『官報 平成29年特別号外第15号1頁 人事異動 内閣』(プレスリリース)国立印刷局、2017年8月3日。
- ^ 『官報 平成30年特別号外第27号1頁 人事異動 内閣』(プレスリリース)国立印刷局、2018年10月2日。
- ^ “都道府県支部連合会”. 自由民主党. 2023年12月12日閲覧。
- ^ “梶山 弘志”. 首相官邸ホームページ. 内閣官房内閣広報室. 2023年12月9日閲覧。
- ^ “国会議員情報 梶山 弘志(かじやま ひろし)”. 時事ドットコム (時事通信社) 2023年12月9日閲覧。
- ^ “梶山 静六”. コトバンク. DIGITALIO. 2023年12月9日閲覧。
- ^ a b c d e f “自民党 衆議院議員 梶山ひろし”. kajiyama-office.com. 2024年10月31日閲覧。
- ^ 第165回国会 国土交通委員会 第1号
- ^ “国会議員情報:梶山 弘志(かじやま ひろし)”. 時事通信 2017年8月20日閲覧。
- ^ “副大臣・政務官人事が決定 財務副大臣は小渕氏と山口氏”. 日本経済新聞. (2012年12月27日) 2017年8月20日閲覧。
- ^ “「石破派」自民第3グループに 無派閥37人初会合”. 日本経済新聞. (2013年2月1日) 2017年8月20日閲覧。
- ^ “浜田氏らが無派閥グループ再結成 石破派「別動隊」に”. 日本経済新聞. (2015年11月5日) 2017年8月20日閲覧。
- ^ “地方創生 行政改革 梶山弘志氏”. 日本経済新聞. (2017年8月4日) 2017年8月20日閲覧。
- ^ 第3次安倍第3次改造内閣 閣僚等名簿
- ^ “知事選 大井川氏「壁」破った 自公背水の勝利 「挑戦する県」に支持”. 茨城新聞. (2017年8月28日) 2017年8月28日閲覧。
- ^ “茨城知事選:自公推薦の大井川氏が初当選”. 毎日新聞. (2017年8月27日) 2017年8月28日閲覧。
- ^ “梶山氏が���産相就任 疑惑浮上の菅原氏更迭で | 共同通信”. web.archive.org (2019年10月25日). 2024年10月31日閲覧。
- ^ “官房長官に加藤勝信氏 麻生副総理・茂木外相・梶山経産再任―菅内閣、16日発足:時事ドットコム”. web.archive.org (2020年9月19日). 2024年10月31日閲覧。
- ^ “河野太郎氏、選対本部長に麻生派の森英介氏 茂木敏充氏は無派閥の梶山弘志氏を起用”. 産経新聞 (2024年9月5日). 2024年10月3日閲覧。
- ^ “茂木敏充氏の推薦人一覧 自民党総裁選2024”. 日本経済新聞 (2024年9月12日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ a b “自民総裁選 決選投票 石破氏と明言3人 茨城県関係国会議員 地方創生に期待”. 茨城新聞 (2024年9月28日). 2024年10月3日閲覧。
- ^ “茨城4区で自民党の梶山弘志氏が当選”. 読売新聞オンライン (2024年10月27日). 2024年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e “2014衆院選 茨城4区 梶山弘志”. 毎日jp (毎日新聞社) 2017年8月20日閲覧。
- ^ a b “2012衆院選 茨城4区 梶山弘志”. 毎日jp (毎日新聞社) 2014年6月27日閲覧。
- ^ 第174回国会請願972号
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ^ “自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
参考文献
編集- “【政治資金収支報告書】 自由民主党茨城県支部連合会(令和4年分 定期公表)”. 茨城県選挙管理委員会 (2023年11月30日). 2023年12月19日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 梶山 弘志 (kajiyama.hiroshi) - Facebook
- 梶山ひろし (@kajiyamahiroshi) - X(旧Twitter)
- 梶山弘志 - Ameba Blog
- kajiyamahiroshi - YouTubeチャンネル
公職 | ||
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先代 菅原一秀 |
経済産業大臣 第25・26代:2019年 - 2021年 |
次代 萩生田光一 |
先代 菅原一秀 |
内閣府特命担当大臣 (原子力損害賠償・廃炉等支援機構) 第9・10代:2019年 - 2021年 |
次代 萩生田光一 |
先代 山本幸三 |
内閣府特命担当大臣(地方創生) 第3・4代:2017年 - 2018年 |
次代 片山さつき |
先代 山本幸三 |
内閣府特命担当大臣(規制改革) 第19・20代:2017年 - 2018年 |
次代 片山さつき |
先代 長安豊 伴野豊 |
国土交通副大臣 鶴保庸介と共同 2012年 - 2013年 |
次代 高木毅 野上浩太郎 |
先代 石田真敏 後藤茂之 吉田博美 |
国土交通大臣政務官 吉田六左ェ門 藤野公孝と共同 2006年 - 2007年 |
次代 金子善次郎 谷公一 山本順三 |
議会 | ||
先代 金子恭之 |
衆議院国土交通委員長 2013年 - 2014年 |
次代 今村雅弘 |
党職 | ||
先代 野田聖子 |
自由民主党幹事長代行 第8代:2021年 - 2024年 |
次代 福田達夫 |