平木 正洋(ひらき まさひろ、1961年4月3日 - )は、日本裁判官検察官最高裁判所事務総局刑事局長兼図書館長、前橋地方裁判所長、東京高等裁判所部総括判事、東京地方裁判所長や大阪高等裁判所長官を経て最高裁判所裁判官

経歴

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出生地は兵庫県神戸市であるが、その後高知県高知市東京都北海道札幌市へと移る。北海道札幌南高等学校東京学芸大学附属高等学校を経て、1985年東京大学法学部を卒業[1]

刑事畑が長く、最高裁事務総局刑事局で勤務した際には裁判員制度の裁判員の選任などの制度設計を担当した[5]

担当訴訟

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東京地裁判事として
  • 2005年10月7日、覚醒剤取締法違反(使用、所持)の罪に問われた体操の元五輪代表選手・中島聡子に懲役2年6月の実刑判決を言い渡した[6]
  • 2007年6月25日、ミツトヨの不正輸出事件(外為法違反)の罪に問われた同社副会長ら4人に有罪判決、法人としてのミツトヨには罰金4500万円の判決を言い渡した[7]
  • 2010年4月22日、鳩山由紀夫の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金事件で政治資金規正法違反の罪に問われた元公設第1秘書に禁固2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した[8]
東京地裁部総括判事として
東京高裁部総括判事として

脚注

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  1. ^ 令和6年10月27日執行最高裁判所裁判官国民審査公報の記載による。
  2. ^ 「最高裁人事(30日)」産経ニュース2015.3.30
  3. ^ 「人事、最高裁」 日本経済新聞電子版2018.1.5
  4. ^ 最高裁裁判官の国民審査、解職なし 長官ら4人が「×」10%超朝日新聞デジタル2024年10月28日付
  5. ^ 平木正洋最高裁判事就任記者会見の概要最高裁判所
  6. ^ 読売新聞』2005年10月8日 全国版 東京朝刊 3社37頁「体操の元五輪代表選手・中島聡子被告に実刑判決/東京地裁」(読売新聞東京本社
  7. ^ 『読売新聞』2007年6月26日 全国版 東京朝刊 2社38頁「ミツトヨ不正輸出 前副会長らに有罪/東京地裁判決」(読売新聞東京本社)
  8. ^ 『読売新聞』2010年4月23日 全国版 東京朝刊 一面1頁「偽装献金 首相元秘書に有罪判決 東京地裁「国民の信頼損ねた」」(読売新聞東京本社)
  9. ^ “山形・東京3人殺害、男に死刑判決 東京地裁”. 日本経済新聞. (2013年6月11日). オリジナルの2013年6月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130613140713/https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1101T_R10C13A6000000/ 
  10. ^ “千葉女児殺害、計画性を否定 2審も無期判決”. 産経新聞. (2021年3月23日). オリジナルの2024年8月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20240828122526/https://www.sankei.com/article/20210323-UZYPIFNE7BKBNJ2XYX3WKYIEWI/ 

外部リンク

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先代
定塚誠
最高裁判所情報政策課長
2011年 - 2013年
次代
手嶋あさみ
先代
今崎幸彦
最高裁判所刑事局長
2015年 - 2018年
次代
安東章
先代
八木一洋
前橋地方裁判所長
2018年 - 2019年
次代
相澤哲