岡田裕
岡田 裕(おかだ ゆう、1946年(昭和21年)3月- )は、山口県光市出身の陶芸家[1]。江戸時代に築かれ、200年以上受け継がれてきた由緒ある窯元である萩焼岡田窯八代目(山口県指定無形文化財萩焼保持者)[2]。
略歴・作風
編集1946年3月岡田窯七代岡田仙舟の長男として、父の赴任地山口県光市で生まれる[1]。1964年神奈川県立厚木高等学校、1968年慶応義塾大学法学部をそれぞれ卒業[1]。いったんは水産会社である株式会社極洋に入社したが、萩焼の魅力に引き込まれ、1972年退社して父仙舟に師事し作陶に入る[1]。2004年仙舟死去の後、岡田窯八代に就任[1]。1977年日本工芸会山口支部研究会員、1978年萩女子短期大学非常勤講師に就任(1999年まで)。1979年、第26回日本伝統工芸展に入選、1984年茶の湯の造形展(田部美術館)で優秀賞を受賞し、第31回日本伝統工芸展などでも入選、1988年に萩市文化奨励賞(杉道助賞)を受賞している[1][3]。2006年山口県指定無形文化財に認定され、2017年に旭日双光章を受章[4]。作風としては、シルクロードを度々視察旅行した際に得たインスピレーションをもとに編み出された炎彩の技法を特徴とする[1]。
所属会派・資格
編集- 日本工芸会正会員、同山口支部参予
- 萩焼陶芸家協会専務理事
- 日本陶芸美術協会会員
- 山口県指定無形文化財萩焼保持者