小島憲之
日本の国文学者 (1913–1998)
小島 憲之(こじま のりゆき、1913年2月15日[1] - 1998年2月11日[1])は、日本の国文学者。大阪市立大学名誉教授。専門は上代文学、和漢比較文学。
1967年 | |
人物情報 | |
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生誕 |
1913年2月15日 日本鳥取県 |
死没 | 1998年2月11日 (84歳没) |
出身校 | 京都帝国大学 |
学問 | |
研究分野 | 国文学(上代文学) |
研究機関 | 大阪市立大学、龍谷大学 |
学位 | 文学博士 |
経歴
編集- 出生から修学期
1913年、鳥取県生まれ[1]。旧制鳥取県立鳥取第一中学校(現・鳥取県立鳥取西高等学校)、旧制第三高等学校を経て[1]、京都帝国大学文学部に進んだ。1938年3月に同大学を卒業[1]。
卒業後は、文学部副手に採用された[1]。同年4月、同大学大学院に入学するも、1939年1月に応召して1942年5月まで入隊[1]。1943年9月に京都帝国大学文学部教務嘱託となったが、翌1944年5月に再び応召して1945年11月まで従軍[1]。
- 戦後
太平洋戦争終結後、1946年9月より京都大学大学院特別研究生となった[1]。1950年8月、大阪市立大学法文学部助教授に就いた[1]。1953年10月、教授に昇格[1]。1962年、学位論文『出典論を中心とする上代文学の考察』を東京大学に提出して文学博士号を取得した[2][1]。1976年3月大阪市立大学を定年退職[1]、同大学名誉教授となった[1]。1976年4月から龍谷大学文学部教授を務め[1]、1985年に龍谷大学を定年退職[1]。1998年2月21日に死去[1]、叙正四位[1]。
受賞・栄典
編集研究内容・業績
編集専門は上代文学で、同時代の漢文学との比較文学的研究を行った。主著に『国風暗黒時代の文学』がある。その他に、『万葉集』や『日本書紀』の校注を手掛けた。
著作
編集著書
編集注解・共編著など
編集- 『萬葉集 本文篇』『訳文篇』『各句索引』佐竹昭広・木下正俊共編 塙書房 1963–72
- 『懐風藻 文華秀麗集 本朝文粋』(日本古典文学大系69)岩波書店 1964
- 『萬葉集 日本古典文学全集』(全4巻) 木下正俊・佐竹昭広共編 小学館 1971–75
- 『萬葉集研究』 第1–23集 五味智英共編 塙書房 1972–99
- 『詩家推敲 大典』 勉誠社文庫 1983
- 『王朝漢詩選』 岩波文庫 1987
- 『古今和歌集』 (新日本古典文学大系 5) 新井栄蔵共編 岩波書店 1989
- 『本朝一人一首』(新日本古典文学大系 63) 岩波書店 1994
- 『日本書紀』(新編日本古典文学全集 2・3・4) 小学館 1994–98
- 『萬葉集』(新編日本古典文学全集 6・7・8) 木下正俊・東野治之共編 小学館 1994–95
- 『菅原道真(日本漢詩人選集) 山本登朗共編 研文出版 1998
記念論集
編集参考文献
編集- 「小島憲之博士略歴・著書目録」『萬葉』169, 萬葉学会編輯委員会編, 80-83頁, 1999年