小協商(しょうきょうしょう、英語:Little Entente)は、第一次世界大戦後にチェコスロバキアユーゴスラビア王国ルーマニア王国の間で成立した同盟関係(協商)。

小協商

1921–1938
小協商の加盟国 加盟国: * チェコスロバキア * ルーマニア王国 * ユーゴスラビア王国 支援国: * フランス
小協商の加盟国
地位 軍事同盟
歴史  
• 確立
1921
• 滅亡
1938

概要

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第一次世界大戦で敗戦国となったオーストリア=ハンガリー帝国は、領内の複数の国が独立を宣言して崩壊した。チェコスロバキアとルーマニアはこの機に乗じて旧ハンガリー王国領であったスロバキアトランシルヴァニアを奪取し、これらの領域はトリアノン条約によって確認された。

しかし、1920年3月に成立したハンガリー王国オーストリア共和国による失地回復の動きが強まることを懸念して、1920年4月にはチェコスロヴァキアとユーゴスラヴィアの間で、ハンガリーを警戒した相互援助条約が締結された。さらに翌1921年4月にはチェコスロヴァキアとルーマニアが条約を結び、6月にはルーマニアとユーゴスラヴィアが条約を結んだことで、この3つの条約の集合として小協商が成立した。ドイツを警戒するフランスは小協商に接近し、ドイツ挟撃を通じた安全保障を図った。

1921年10月には、オーストリア=ハンガリー帝国皇帝カール1世ブダペストに復帰しようとした(カール1世の復帰運動)。これを警戒した小協商諸国はハンガリー国境に軍を集結させ、介入の姿勢を見せた。このためカール1世の復帰は失敗し、ハプスブルク帝国の復活はなくなった。

関連項目

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