宗清皇一
宗清 皇一(むねきよ こういち、1970年〈昭和45年〉8月9日[2] - )は、日本の政治家。自由民主党所属の元衆議院議員(3期)。
宗清 皇一 むねきよ こういち | |
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内閣広報室より公表された肖像 | |
生年月日 | 1970年8月9日(54歳) |
出生地 | 日本 大阪府東大阪市 |
出身校 | 龍谷大学文学部文学科英文学専攻 |
前職 | 塩川正十郎衆議院議員公設秘書 |
所属政党 | 自由民主党(安倍派→無派閥) |
称号 | 学士(文学)(龍谷大学) |
公式サイト | むねきよ皇一オフィシャル WEBサイト |
選挙区 |
(大阪府第13区→) 比例近畿ブロック |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2014年12月15日[1] - 2024年10月9日 |
大阪府議会議員 | |
選挙区 | 東大阪市選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2007年 - 2014年 |
経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官(菅義偉内閣)、復興大臣政務官兼内閣府大臣政務官(第1次・第2次岸田内閣)、大阪府議会議員(2期)、自由民主党大阪府連会長[3]を歴任。
来歴
編集生い立ち
編集1970年8月9日、大阪府東大阪市出身。大阪府立花園高等学校を経て、龍谷大学文学部文学科英文学専攻卒業。卒論テーマはアーサー・ミラーの『セールスマンの死』[4]。学士(文学)の学位を取得[5]。民間企業勤務を経て塩川正十郎(自由民主党代議士)事務所入り[6]、塩川正十郎が第1次小泉純一郎政権で財務大臣に就任した際には公設秘書に起用されている[2]。
政治家として
編集2003年に塩川が政界の第一線から退いた後、2006年に大阪府議会東大阪市選挙区補欠選挙に無所属で立候補したが、西野弘一、朽原亮に敗れ、次点で落選[7]。しかし、2007年には大阪府議会議員選挙に立候補して東大阪市選挙区にて2位で初当選した[8]。2011年にも大阪府議会議員選挙で2度目の当選[9]。大阪府議会では平成24年度に都市住宅常任委員会委員長を務めている[10]。
2012年に自由民主党の大阪府第13区支部長に選任され、衆議院議員総選挙候補者となる[11]。2014年12月2日、第47回衆議院議員総選挙告示日を迎えて大阪府第13区立候補者の届出を行った時点で大阪府議会議員を自動失職した[12]。12月14日の投開票では91,931票を獲得して初当選した[13]。12月15日に当選証書の交付を受けた[14]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙で2選。
2020年9月菅義偉内閣において経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任[15]。続く岸田内閣でも復興大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任した。
2021年の第49回衆議院議員総選挙では小選挙区で日本維新の会新人の岩谷良平に敗れ、比例復活で3選(惜敗率83.7%)。同選挙では自民党大阪府連会長の原田憲治が落選し、会長を辞任。後任の会長人事を巡っては宗清が「政務官の仕事があり難しい」と述べるなど調整が難航していると報じられていた[16]が、12月4日に宗清が府連会長に選出された[3][17][18]。2023年5月、前月の第20回統一地方選挙での敗北を受け、府連会長を辞任した[19]。
2024年8月19日、小林鷹之は国会内で記者会見を開き、任期満了に伴う自由民主党総裁選挙に立候補する意向を表明[20]。記者会見には宗清ら24人の国会議員が同席した[注 1]。
2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙では小選挙区で岩谷に敗れ、政治資金問題の影響で比例名簿に登載されていなかったため落選[22]。
人物・不祥事
編集政治資金パーティー収入の裏金問題
編集2024年2月13日、自民党は、政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、党所属のすぺての国会議員らを対象に実施したアンケートの集計結果を公表した。宗清の5年間の不記載額は計1408万円であることが明らかとなった[23]。
同年4月4日、自民党は党紀委員会を開き、宗清を半年間の党役所停止とする処分を決定した[24]。
同年5月14日、衆議院政治倫理審査会は、裏金事件に関与しながら同審査会で弁明していない自民党議員44人に出席と説明を求める野党の申立てを全会一致で可決した[25]。同月17日、参議院政治倫理審査会も同様に、弁明していない議員29人に出席と説明を求める申立てを全会一致で可決した[26]。宗清を含む関係議員73人は全員出席を拒否し、6月23日に通常国会は閉会した[27]。
旧統一教会との関係
編集ジャーナリストの鈴木エイトが作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、2017年11月に大阪のなみはやドームで開催された教団系のイベント「考情ファミリーフェスティバル in OSAKA」に秘書が代理出席していたとされる[28]。
その他
編集所属団体・議員連盟
編集選挙歴
編集当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
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落 | 2006年大阪府議会議員補欠選挙 | 2006年8月6日 | 35 | 東大阪市選挙区 | 無所属 | 1万7413票 | 21.34% | 2 | 3/5 | / |
当 | 2007年大阪府議会議員選挙 | 2007年4月8日 | 36 | 東大阪市選挙区 | 自由民主党 | 2万5107票 | ーー | 7 | 2/8 | / |
当 | 2011年大阪府議会議員選挙 | 2011年4月10日 | 40 | 東大阪市選挙区 | 自由民主党 | 2万8577票 | ーー | 6 | 3/8 | / |
当 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 44 | 大阪府第13区 | 自由民主党 | 9万1931票 | 49.31% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 47 | 大阪府第13区 | 自由民主党 | 7万4662票 | 41.19% | 1 | 1/5 | / |
比当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 51 | 大阪府第13区 | 自由民主党 | 8万5321票 | 40.60% | 1 | 2/3 | 6/7 |
落 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 54 | 大阪府第1区 | 自由民主党 | 6万9600票 | 36.51% | 1 | 1/4 | / |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 平成26年12月15日大阪府選挙管理委員会告示第159号(衆議院小選挙区選出議員選挙における当選人の決定) : 『大阪府公報』 第4252号 平成26年12月18日
- ^ a b 自民党大阪府議団だより 平成25年秋号 (PDF) 自由民主党大阪府議会議員団
- ^ a b “維新に対抗 「全敗」自民大阪府連が活動方針 「個人商店」から脱却”. 毎日新聞. (2021年12月4日) 2021年12月4日閲覧。
- ^ “校友クローズアップ 宗清 皇一さん”. 龍谷大学 校友会. 2024年12月2日閲覧。
- ^ 龍谷大学学位規程第2条第2項。
- ^ “むねきよ皇一『「宗徳会」発足』”. むねきよ皇一オフィシャルブログ「日本の未来予想図を描いて参ります」Powered by Ameba. 2024年12月2日閲覧。
- ^ “平成18年8月6日執行大阪府議会議員選挙(補欠選挙)”. 東大阪市. 2024年12月2日閲覧。
- ^ “平成19年4月8日執行大阪府議会議員選挙”. 東大阪市. 2024年12月2日閲覧。
- ^ “平成23年4月10日執行大阪府議会議員選挙”. 東大阪市. 2024年12月2日閲覧。
- ^ “大阪府議会だより№158 大阪府議会ホームページ”. web.archive.org (2014年12月20日). 2024年12月2日閲覧。
- ^ “むねきよ皇一『自由民主党大阪府第十三選挙区支部長就任!!』”. むねきよ皇一オフィシャルブログ「日本の未来予想図を描いて参ります」Powered by Ameba. 2024年12月2日閲覧。
- ^ “会派別構成の異動について 大阪府報道資料 2014年12月2日付”. web.archive.org (2014年12月20日). 2024年12月2日閲覧。
- ^ 大阪13区・宗清 皇一 毎日新聞2014衆院選
- ^ “大阪ニュース”. 大阪日日新聞 (2023年7月31日). 2024年12月2日閲覧。
- ^ “経済産業大臣政務官 宗清 皇一 (むねきよ こういち) | 菅内閣 大臣政務官名簿 | 内閣”. 首相官邸ホームページ. 2024年12月2日閲覧。
- ^ “衆院選小選挙区で全敗の大阪自民、新会長選び 立て直し急ぐ”. 読売新聞オンライン. (2021年11月13日) 2021年12月5日閲覧。
- ^ “衆院選「全敗」の自民大阪府連 新会長に宗清氏を選出”. 産経新聞. (2021年12月4日) 2021年12月4日閲覧。
- ^ “自民大阪府連が大会 新会長に衆議院議員の宗清皇一氏選出”. NHK 関西のニュース. (2021年12月4日) 2021年12月5日閲覧。
- ^ “自民党大阪府連 新しい会長に衆院議員の谷川とむ氏”. NHK NEWS WEB. (2023年5月22日) 2024年2月23日閲覧。
- ^ “小林鷹之氏が出馬を正式表明 自民総裁選、党の刷新訴え”. 日本経済新聞. (2024年8月19日) 2024年8月19日閲覧。
- ^ “自民総裁選出馬表明の小林氏、同席24人は福田達夫、大塚拓、吉田真次、塩崎彰久ら各氏…”. 産経新聞 (2024年8月19日). 2024年10月22日閲覧。
- ^ 日本テレビ. “【衆院選】大阪13区で自民・宗清皇一氏が落選確実 いわゆる“裏金議員”|日テレNEWS NNN”. 日テレNEWS NNN. 2024年12月2日閲覧。
- ^ “【一覧】自民党「裏金」調査 最多は二階俊博氏 85人が記載漏れ、誤記載を申告、5年で計5.7億円超”. 東京新聞 (2024年2月13日). 2024年10月1日閲覧。
- ^ “【処分一覧】自民党 39人処分決定 塩谷氏 世耕氏 離党勧告”. NHK (2024年4月4日). 2024年10月3日閲覧。
- ^ 鈴木春香 (2024年5月20日). “衆院政倫審での弁明、裏金議員44人全員が拒否 全会一致の議決でも”. 朝日新聞. 2024年9月30日閲覧。
- ^ “参院政倫審 政治資金問題 関係議員29人に出席と説明求める決定”. NHK (2024年5月17日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ 鈴木春香、小木雄太、森岡航平 (2024年6月24日). “裏金議員73人、政倫審に応ぜず閉会 「レッテル貼られるだけ」”. 朝日新聞. 2024年9月30日閲覧。
- ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』小学館、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ^ 毎日新聞、2014年衆議院選挙候補者アンケート Archived 2016年2月16日, at the Wayback Machine.
- ^ a b “北九州市医報(平成29年7月)第720号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その33)”. 北九州市医師会 (2017年7月1日). 2018年7月21日閲覧。
- ^ “2019年12月号_2面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年11月25日) 2020年7月21日閲覧。
- ^ 「自民勉強会発言――安保国会新たな火種」『毎日新聞』50135号、14新版、毎日新聞東京本社、2015年6月27日、3面。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 宗清 皇一のブログ - Ameba Blog
- 宗清皇一事務所 (@MunekiyoOffice) - X(旧Twitter)
- 宗清皇一 (kouichi.munekiyo) - Facebook
- 宗清皇一 (@munekiyo2021) - TikTok
- 宗清皇一 (@munekiyokouichi) - Instagram
- 宗清皇一 - YouTubeチャンネル
公職 | ||
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先代 吉川赳 三谷英弘 佐藤啓 |
復興大臣政務官 高橋はるみ 岩田和親 泉田裕彦と共同 2021年 - 2022年 |
次代 中野英幸 山本左近 里見隆治 西田昭二 |
先代 宮本周司 中野洋昌 |
経済産業大臣政務官 佐藤啓と共同 2020年 - 2021年 |
次代 吉川有美 岩田和親 |
先代 神田憲次 今井絵理子 藤原崇 進藤金日子 青山周平 中野洋昌 和田政宗 加藤鮎子 渡辺孝一 |
内閣府大臣政務官 岡下昌平 和田義明 鳩山二郎 神谷昇 松川るい 吉川赳 三谷英弘 佐藤啓と共同 2020年 - 2021年 |
次代 (再任) 山田太郎 木村哲也 小寺裕雄 島村大 吉川有美 穂坂泰 大西宏幸 泉田裕彦 高橋はるみ 岩田和親と共同 |
先代 (再任) 岡下昌平 和田義明 鳩山二郎 神谷昇 松川るい 吉川赳 三谷英弘 佐藤啓と共同 |
内閣府大臣政務官 山田太郎 木村哲也→宮路拓馬 小寺裕雄 島村大 吉川有美 穂坂泰 大西宏幸→中曽根康隆 泉田裕彦 高橋はるみ 岩田和親と共同 2021年 - 2022年 |
次代 尾﨑正直 鈴木英敬 自見はなこ 中野英幸 本田顕子 長峯誠 里見隆治 西田昭二 柳本顕 木村次郎 |