国道319号
香川県から愛媛県に至る一般国道
国道319号(こくどう319ごう)は、香川県坂出市から徳島県三好市を経由して、愛媛県四国中央市に至る一般国道である。
一般国道 | |
---|---|
国道319号 | |
地図 | |
総延長 | 130.0 km |
実延長 | 61.3 km |
現道 | 61.0 km |
制定年 | 1970年(昭和45)指定(1993年(平成5年)延伸) |
起点 | 香川県坂出市 川津交差点(北緯34度18分6.29秒 東経133度50分54.77秒 / 北緯34.3017472度 東経133.8485472度) |
主な 経由都市 |
香川県丸亀市 徳島県三好市 |
終点 | 愛媛県四国中央市 三島金子交差点(北緯33度58分53.75秒 東経133度32分20.24秒 / 北緯33.9815972度 東経133.5389556度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道11号 国道377号 国道32号 国道192号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集起点の坂出市から丸亀市原田町までは国道11号と重複し、丸亀市原田町から徳島県三好市山城町川口にかけては南進する。以前は善通寺市街区間含め全線が片側1車線だったが、善通寺バイパスの開通により一部区間が片側2車線化となった。
香川県仲多度郡まんのう町買田から三好市山城町川口に至る区間は国道32号との重複である。三好市池田町州津から三好市山城町川口に至る区間は吉野川沿いを通行する。
三好市山城町川口から愛媛県四国中央市金砂町金砂湖にかけては銅山川に沿って西進する。徳島・愛媛県境付近と、四国中央市新宮町堀切トンネル南口から四国中央市金砂町平野橋に至る区間は道幅が狭く、見通しが悪いカーブが続く、いわゆる酷道のままである。
金砂湖から四国中央市街にかけては北進する。金砂湖から終点三島金子交差点に至る区間は、1車線幅の法皇トンネルを除き再び対面通行になる。平野部でJR四国予讃線 伊予三島駅の西側を通過し、終点・三島金子交差点で国道11号と合流する。
路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:坂出市(川津交差点 = 国道11号上、国道438号終点)
- 終点:伊予三島市[注釈 2](三島金子交差点 = 国道11号・国道192号交点)
- 重要な経過地:丸亀市、善通寺市、香川県仲多度郡琴平町、徳島県三好郡井川町[注釈 3]、同郡池田町[注釈 3]、同郡山城町[注釈 3]
- 総延長 : 130.0 km(徳島県 57.5 km、香川県 31.6 km、愛媛県 40.8 km)[2][注釈 4]
- 重用延長 : 68.8 km(徳島県 47.6 km、香川県 21.1 km、愛媛県 - km)[2][注釈 4]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 4]
- 実延長 : 61.3 km(徳島県 10.0 km、香川県 10.5 km、愛媛県 40.8 km)[2][注釈 4]
- 指定区間:坂出市川津町字蓮尺3513番6 - 三好市山城町末貞字川口767番3(川津交差点(起点) - 徳島県三好市・川口交差点(国道32号と重複する区間)[3]
- 香川県内の国道319号単独区間については、全区間指定区間となっている。
歴史
編集香川県から徳島県にかけては、金毘羅街道として古くから利用されてきた道である。近代では、大久保諶之丞が中心となって建設された四国新道の一部を前身としており、1890年(明治23年)に丸亀・多度津 - 阿波池田・川口が完成している。
年表
編集- 1953年(昭和28年)5月18日 - 一級国道32号(高松市 - 高知市)が指定される。当時は現在の国道319号の経路にあたる仲多度郡多度津町や善通寺市を経由していた。
- 1970年(昭和45年)4月1日 - 国道32号の経路が綾歌郡綾南町[注釈 5]経由に変更するとともに、かつての経由地は同日新たに一般国道319号(坂出市 - 香川県仲多度郡琴平町)として指定[4]。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 徳島県三好郡山城町[注釈 3] - 伊予三島市[注釈 2](愛媛県道・徳島県道9号新居浜山城線の一部と高知県道・愛媛県道6号高知伊予三島線の一部)を編入。仲多度郡琴平町 - 三好郡山城町間は国道32号と重複して、香川県坂出市 - 愛媛県伊予三島市となる。
- 2020年(令和2年)12月13日 - 猪ノ鼻道路が開通する[5]。
- 2021年(令和3年)4月1日 - 猪ノ鼻道路と並行する現道だった部分が国道の指定を外れ、香川県道・徳島県道5号観音寺池田線、徳島県道267号白地州津線それぞれの単独区間となる。[6]
路線状況
編集バイパス
編集別名・愛称
編集重複区間
編集- 国道11号(香川県坂出市・川津交差点(起点) - 丸亀市・原田西交差点)
- 国道32号(香川県仲多度郡まんのう町・買田東交差点 - 徳島県三好市・川口交差点)
- 国道192号(徳島県三好市井川町西井川 - 三好市池田町白地・国道192号池田大橋西)
道路施設
編集橋梁
編集- 善通寺大橋
- 大麻橋
- 五條橋
- 新宮橋
- 銅山川橋
- 神子屋敷大橋
- 平野橋(168.8 m)
- 山田大橋(357.5 m)
- 光明大橋(198 m)
トンネル
編集- 猪之鼻トンネル(827 m)
- 法皇トンネル(1,663 m)
- 権現トンネル(329 m)
道の駅
編集- 香川県
- 空の夢もみの木パーク(仲多度郡まんのう町、国道32号との重複区間)
- たからだの里さいた(三豊市財田町、国道32号との重複区間)
事前通行規制区間
編集1968年(昭和43年)12月に異常気象時における事前通行規制区間が定められた。
区間 | 延長 | 時間雨量 | 連続雨量 | 備考 |
---|---|---|---|---|
愛媛県四国中央市具定町 - 愛媛県四国中央市金砂町平野山間 | 4.5 km | 40 mm以上 | 200 mm以上の場合通行止 | 2010年度〈平成22年度〉現在 |
愛媛県四国中央市金砂町柳瀬 - 愛媛県四国中央市金砂町柳瀬間 | 1.3 km |
地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集- 坂出IC - 瀬戸中央自動車道、高松自動車道、国道11号、国道438号(坂出市)
- 国道11号(丸亀市)
- 善通寺IC - 高松自動車道(善通寺市)
- 国道32号、国道377号(まんのう町)
- 井川池田IC - 徳島自動車道、国道192号(三好市)
- 国道192号(三好市)
- 国道32号(三好市)
- 新宮IC - 高知自動車道(四国中央市)
- 国道11号(四国中央市)
沿線
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月18日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月13日閲覧。
- ^ 昭和44年政令第280号(1969年12月4日公布、1970年4月1日施行)
- ^ “国道32号 猪ノ鼻道路 令和2年12月13日(日曜日)に開通” (PDF). 国土交通省四国地方整備局 徳島河川国道事務所・香川河川国道事務所 (2020年10月22日). 2020年10月22日閲覧。
- ^ 『国管理国道を香川県及び徳島県へ移管~4月1日より道路の路線名が変わります~』(PDF)(プレスリリース)香川河川国道事務所 徳島河川国道事務所、2021年3月29日 。2021年4月2日閲覧。
- ^ 令和2年四国地方整備局告示第117号
- ^ a b 山城谷村史940頁(山城町、1960年2月15日発行)
関連項目
編集- 日本の一般国道一覧
- 四国地方の道路一覧
- 香川県道25号善通寺多度津線(旧国道319号)