努 光鉄(ノ・グァンチョル、朝鮮語: 노광철)は、朝鮮民主主義人民共和国軍人政治家朝鮮労働党中央委員会委員、現在、国防相。党中央委員会政治局委員候補、朝鮮労働党中央軍事委員会委員、人民武力相(国防相に相当)、国務委員会委員などを歴任した。朝鮮人民軍における軍事称号(階級)は陸軍大将。2023年2月8日に行われた朝鮮人民軍創建75周年慶祝閲兵式では階級が中将であることが確認された。

努光鉄
노광철
2019年
所属政党 朝鮮労働党の旗 朝鮮労働党

当選回数 4回
在任期間 2003年8月27日 -
最高指導者 金正日1994年 - 2011年
金正恩2011年 - )

在任期間 2019年4月11日 - 2020年4月12日

朝鮮民主主義人民共和国の旗 国防相
旧人民武力相
在任期間 2018年6月 - 2019年12月
在任期間 2024年10月 -

在任期間 2018年6月 - 2019年12月

その他の職歴
朝鮮労働党の旗 朝鮮労働党中央委員会政治局委員候補
2016年5月6日 - 2019年12月
朝鮮労働党の旗 朝鮮労働党中央委員会委員
2016年5月6日 - )
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努 光鉄
各種表記
チョソングル 노광철
漢字 努光鐵
発音 ノ・グァンチョル
英語表記: No Kwang-chol
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盧光哲とも表記される[1]

来歴

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2003年最高人民会議第11期代議員に選出される。2012年朝鮮人民軍総参謀部副総参謀長に就任し、中将に昇進した。2013年には上将に昇進。軍経済を扱う第二経済委員会で委員長を務め、2015年7月に人民武力部第一副部長に就任[2]平壌におけるロシアキューバベトナム大使館の行事に軍を代表して参加し、軍の国際担当と言うべき存在であった[3]

2016年5月、朝鮮労働党第7次大会において党政治局員候補に選出[2][4]

2018年5月中旬の党中央軍事委員会拡大会議において軍首脳3人の一斉交代がなされ、努光鉄が���民武力相に就任したと見られていたが[2][5]、同年6月11日の報道で確認された[6]

2018年6月にシンガポールで行われた第1回米朝首脳会談と、2019年2月にハノイで行われた第2回米朝首脳会談において金正恩に随行した[3][7]

2019年4月11日の第14期最高人民会議第1回会議で国務委員会委員に選出された[8]

2019年12月下旬に党中央軍事委員会拡大会議が開催され、12月22日に金正官次官が努光鉄の後任の人民武力相に就任したとされる[9]。このことは2020年1月22日になって朝鮮中央通信の報道により明らかとなった[10]

2020年4月12日の第14期最高人民会議第3回会議で国務委員会委員から召還された[11]

2021年1月に開かれた朝鮮労働党第8回大会にて、党中央委員会委員に再選された。

2023年2月8日の朝鮮人民軍創建75周年慶祝閲兵式では朝鮮人民軍第191指揮情報旅団の旅団長(階級は中将)として閲兵式に参加した。

2024年10月7日から8日にかけて開催された最高人民会議第14期第11回会議で、国防相に選出された[12]

脚注

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  1. ^ まさひこ), 中川 雅彦(なかがわ (2021). “2020年の朝鮮民主主義人民共和国 防疫と災害復旧への総動員”. アジア動向年報 2021: 51–74. doi:10.24765/asiadoukou.2021.0_51. https://www.jstage.jst.go.jp/article/asiadoukou/2021/0/2021_51/_html/-char/ja. 
  2. ^ a b c “北朝鮮、軍トップ入れ替えか 核廃棄での混乱抑制狙う?”. 朝日新聞. (2018年6月3日). https://www.asahi.com/articles/ASL615JVKL61UHBI01P.html 
  3. ^ a b “歴史的会談、金正恩氏の側近6人の顔ぶれ”. 朝日新聞. (2018年6月12日). https://www.asahi.com/articles/ASL6D0BZ8L6CUHBI051.html 
  4. ^ “朝鲜劳动党第七届中央委员会第一次全体会议公报” (中国語). 劳动新闻. (2016年5月10日). オリジナルの2016年5月10日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/Ywsh9 
  5. ^ “北、軍首脳部を入れ替え…文大統領に挙手敬礼の朴永植氏も交代”. 中央日報日本語版. (2018年6月4日). https://japanese.joins.com/JArticle/241963 
  6. ^ “努氏の人民武力相就任を確認 朝鮮中央通信”. 日本経済新聞. (2018年6月11日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31607970R10C18A6FF1000/ 
  7. ^ “北メディア、米朝再会談を初報道 制裁緩和へ期待感”. 東京新聞. (2019年2月25日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201902/CK2019022502000114.html 
  8. ^ “常任委員長に崔龍海、首相に金才龍氏…北朝鮮で最高人民会議”. デイリーNK. (2019年4月12日). https://dailynk.jp/archives/123118/3 
  9. ^ “NK media confirm appointment of new defense minister” (英語). The Korea Herald. (2020年1月22日). http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20200122000716 2020年1月23日閲覧。 
  10. ^ “北朝鮮、人民武力相に金正官氏 次官から昇格”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2020年1月22日). https://web.archive.org/web/20200301210352/https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012200456&g=int 2020年1月22日閲覧。 
  11. ^ 김태균 (2020年4月13日). “北朝鮮が最高人民会議開催 李外相らを国務委員に=正恩氏は出席せず”. 聯合ニュース. 2020年4月13日閲覧。
  12. ^ “朝鮮最高人民会議第14期第11回会議”. 朝鮮中央通信. (2024年10月9日). http://kcna.kp/jp/article/q/4032980408ea38bbd5d9a2adb1e716ae.kcmsf 2024年10月10日閲覧。 
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