全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016

2016年に開催された40回目の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ

全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016(ぜんこくちいきサッカーチャンピオンズリーグ2016)は、2016年11月11日から11月27日まで、山梨県富山県愛媛県及び千葉県で開催された40回目の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(旧・全国地域サッカーリーグ決勝大会)である。

全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016
開催期間 2016年11月11日-11月27日
参加チーム数 12
優勝 FC今治
準優勝 ヴィアティン三重
JFL昇格権獲得 FC今治
ヴィアティン三重
試合総数 24
ゴール数 70 (1試合平均 2.92点)
観客動員数 8,684 (1試合平均 362人)
得点王 桑島良汰(今治・6得点)
2015
2017
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概要

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2016年8月1日に全国社会人サッカー連盟から大会要項が発表された[1]。試合方式など基本的な大会のレギュレーションは前年までと同じだが、本年から大会名称が変更になったほか、地域リーグ優勝および全国社会人サッカー選手権大会(全社)上位以外の参加チームの選考方法においてJリーグ百年構想クラブが優遇される形となった(実際には適用されず)。

本大会は、1次ラウンドの1位すべてが全社上位枠で出場権を得たチームとなった。決勝ラウンドでは初の試みとなる、マルチアングル映像(Gnzo制作)によるインターネットライブ配信(全試合を対象)が行われた[2]

会場

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1次ラウンド
試合会場名 所在地 画像
A 西条市ひうち陸上競技場 愛媛県西条市

 

B 富山県総合運動公園陸上競技場 富山県富山市  
C 富士北麓公園陸上競技場 山梨県富士吉田市

 

決勝ラウンド
試合会場名 所在地 画像
ゼットエーオリプリスタジアム 千葉県市原市  

出場チーム

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2016年の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ参加クラブの所在地
  1. 2016年度各地域リーグ優勝チーム (9チーム)
  2. 第52回全国社会人サッカー選手権大会出場チームより最大3チーム(ベスト4以上かつ地域リーグ優勝により出場権を得ていない上位3チーム)
  3. 1.および2.の条件で12チームに満たない場合は各地域リーグで2位となったJリーグ百年構想クラブを補充する(複数存在する場合はJリーグ百年構想クラブに承認された順序が早いクラブを優先する。また、この要件での出場権獲得は各クラブ1回限りとする)。
    • 該当無し(該当しうるクラブのうち、FC今治は四国リーグ優勝で出場権獲得、tonan前橋は関東1部9位(2部へ自動降格)のため、2016年は優先補充対象となるクラブはなかった)。
  4. 1.から3.の条件で12チームに満たない場合は「2010年6月末の全国社会人サッカー連盟加盟登録チームの多い順番(関東→関西→九州→東海→北海道→中国→北信越→東北→四国)」で巡回し輪番により補充する(2016年度は東海→北海道→中国の順)。
    • 該当無し

試合方式

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  • 1次ラウンドは出場12チームを4チームずつ3グループに分け、1回戦総当たりリーグ戦を戦う。各グループ1位の3チームと、各グループ2位のうち成績最上位チームの計4チームが決勝ラウンドに進出する。決勝ラウンドも4チームが1回戦総当たりリーグ戦を戦う。
    • グループ分けについては以下の方法で行われた[3]
      1. 各地域リーグ優勝チームのうち1次ラウンド会場に最も近い3チーム(西条ひうち:今治、富山県総:東御、富士北麓:東京23)を「ポット1」、これ以外の各地域リーグ優勝チーム6チームを「ポット2」、全社上位で出場する3チーム(三菱水島、鈴鹿、V三重)を「ポット3」に振り分ける。これにより、ポット1とポット3の各チームは同一のグループにならないことがあらかじめ決まっている。
      2. グループ名(A・B・C)を記したボールを入れた「抽選箱1」と、会場ごとのポジション番号(1 - 4)を記したボールを入れた「抽選箱2」の2つを用意する。
      3. まず「ポット1」の3チームが「抽選箱2」を抽選し、決勝トーナメントのポジションを決定する。残ったポジションはワイルドカード(1次ラウンド2位最上位)の枠となる。
      4. 次に、再び「ポット1」の3チームが「抽選箱1」と「抽選箱2」を抽選し(「抽選箱2」はその都度戻す)、1次ラウンド会場とグループを紐付ける。
      5. 続いて、「ポット2」の6チームが「抽選箱1」と「抽選箱2」を抽選し(どちらも、その都度必要なボールだけを入れて抽選する)、各チームのポジションを決定する。
      6. 最後に、「ポット3」の3チームが「抽選箱1」を抽選し、各チームのポジションを決定する。
  • 試合は90分(45分ハーフ)で、同点の場合は延長戦を行わず、PK戦により勝敗を決める。
  • 1次ラウンド・決勝ラウンドとも、試合ごとに勝ち点(90分での勝利=3、PK戦勝利=2、PK戦敗戦=1、90分での敗戦=0)を与え、3試合での累計勝ち点により順位を決定する。同勝ち点の場合は得失点差→総得点数→当該チーム間の対戦成績(各グループ2位の最上位を決める場合には比較対象としない)→PK戦における得失点差(PK戦の回数が異なる場合は比較対象としない)→反則ポイントで優劣を定め、それでも差がつかない場合は抽選とする。

試合スケジュール

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組み合わせ抽選会は10月29日に行われた。

1次ラウンド

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Aグループ

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チーム P勝 P敗
A3 ヴィアティン三重 9 3 3 0 0 0 12 1 +11
A2 FC今治 6 3 2 0 0 1 11 3 +8
A4 SRC広島 2 3 0 1 0 2 0 14 -14
A1 ノルブリッツ北海道FC 1 3 0 0 1 2 1 6 -5

#1
2016年11月11日
10:45
ノルブリッツ北海道FC 0 - 3 FC今治
公式記録 (PDF) 長尾善公  11分32分
桑島良汰  49分
西条市ひうち陸上競技場
観客数: 600人
主審: 加藤正和

#2
2016年11月11日
13:30
ヴィアティン三重 6 - 0 SRC広島
寺尾俊祐  3分
加倉広海  9分
坂井将吾  29分
田中優毅  33分
岩崎晃也  71分
藤牧祥吾  90+2分
公式記録 (PDF)
西条市ひうち陸上競技場
観客数: 120人
主審: 松澤慶和

#7
2016年11月12日
10:45
ノルブリッツ北海道FC 1 - 3 ヴィアティン三重
名雪遼平  51分 (PK) 公式記録 (PDF) 藤牧祥吾  19分
高田祥生  53分
加倉広海  80分
西条市ひうち陸上競技場
観客数: 350人
主審: 松本大

#8
2016年11月12日
13:30
FC今治 8 - 0 SRC広島
桑島良汰  2分68分
中野圭  8分90+2分
長島滉大  15分55分90+1分
小野田将人  61分
公式記録 (PDF)
西条市ひうち陸上競技場
観客数: 850人
主審: 花川雄一

#13
2016年11月13日
10:45
ノルブリッツ北海道FC 0 - 0 SRC広島
公式記録 (PDF)
  PK戦  
名雪遼平  
畠山直人  
相木良介  
土田真也  
2 - 4   吉木健一
  日高直
  木下卓哉
  長谷川博一
  横井恵一
西条市ひうち陸上競技場
観客数: 250人
主審: 松本大

#14
2016年11月13日
13:30
FC今治 0 - 3 ヴィアティン三重
公式記録 (PDF) 岩崎晃也  37分43分
寺尾俊祐  39分
西条市ひうち陸上競技場
観客数: 1,200人
主審: 加藤正和

Bグループ

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チーム P勝 P敗
B1 三菱水島FC 9 3 3 0 0 0 6 3 +3
B4 アルティスタ東御 6 3 2 0 0 1 4 2 +2
B3 コバルトーレ女川 2 3 0 1 0 2 1 4 -3
B2 FC刈谷 1 3 0 0 1 2 3 5 -2

#3
2016年11月11日
10:45
三菱水島FC 3 - 2 FC刈谷
齋藤和磨  30分
高瀬翔太  32分
宮澤龍二  69分
公式記録 (PDF) 中野裕太  52分
富ヶ原良  84分
富山県総合運動公園陸上競技場
観客数: 100人
主審: 国吉真樹

#4
2016年11月11日
13:30
コバルトーレ女川 0 - 2 アルティスタ東御
公式記録 (PDF) 岡田孝徳  62分
半田武嗣  90+5分
富山県総合運動公園陸上競技場
観客数: 115人
主審: 先立圭吾

#9
2016年11月12日
10:45
三菱水島FC 1 - 0 コバルトーレ女川
高瀬翔太  12分 公式記録 (PDF)
富山県総合運動公園陸上競技場
観客数: 300人
主審: 大原謙哉

#10
2016年11月12日
13:30
FC刈谷 0 - 1 アルティスタ東御
公式記録 (PDF) 佐藤啓志郎  90+4分
富山県総合運動公園陸上競技場
観客数: 272人
主審: 田中玲匡

#15
2016年11月13日
10:45
三菱水島FC 2 - 1 アルティスタ東御
山下聡也  2分 (PK)10分 (PK) 公式記録 (PDF) 喜屋武聖矢  42分
富山県総合運動公園陸上競技場
観客数: 225人
主審: 大原謙哉

#16
2016年11月13日
13:30
FC刈谷 1 - 1 コバルトーレ女川
中野裕太  5分 公式記録 (PDF) 吉田圭  47分
  PK戦  
藤本陽平  
稲葉圭吾  
櫻岡徹也  
1 - 4   黒田涼太
  嶺岸祐介
  吉田圭
  木内瑛
富山県総合運動公園陸上競技場
観客数: 150人
主審: 国吉真樹

Cグループ

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チーム P勝 P敗
C1 鈴鹿アンリミテッドFC 9 3 3 0 0 0 5 1 +4
C4 東京23FC 5 3 1 1 0 1 2 3 -1
C3 J.FC MIYAZAKI 4 3 1 0 1 1 4 4 0
C2 アルテリーヴォ和歌山 0 3 0 0 0 3 1 4 -3

#5
2016年11月11日
10:45
鈴鹿アンリミテッドFC 1 - 0 アルテリーヴォ和歌山
北野純也  37分 公式記録 (PDF)
富士北麓公園陸上競技場
観客数: 96人
主審: 堀格郎

#6
2016年11月11日
13:30
J.FC MIYAZAKI 1 - 1 東京23FC
高瀬廉  87分 公式記録 (PDF) 山本恭平  80分
  PK戦  
高瀬廉  
戸波恵斗  
保勇佑  
福元考佑  
神田傑  
3 - 4   山本恭平
  吉田正樹
  飯島秀教
  福井快
  伊藤竜司
富士北麓公園陸上競技場
観客数: 138人
主審: 辛島宗烈

#11
2016年11月12日
10:45
鈴鹿アンリミテッドFC 2 - 1 J.FC MIYAZAKI
野口遼太  85分
小西洋平  90+3分
公式記録 (PDF) 戸波恵斗  65分
富士北麓公園陸上競技場
観客数: 205人
主審: 上原直人

#12
2016年11月12日
13:30
アルテリーヴォ和歌山 0 - 1 東京23FC
公式記録 (PDF) 沓掛元気  61分
富士北麓公園陸上競技場
観客数: 303人
主審: 内田康博

#17
2016年11月13日
10:45
鈴鹿アンリミテッドFC 2 - 0 東京23FC
北野純也  38分
野口遼太  78分
公式記録 (PDF)
富士北麓公園陸上競技場
観客数: 327人
主審: 上原直人

#18
2016年11月13日
13:30
アルテリーヴォ和歌山 1 - 2 J.FC MIYAZAKI
岩宗英志  51分 公式記録 (PDF) 井福晃紀  16分71分
富士北麓公園陸上競技場
観客数: 147人
主審: 堀格郎

各グループ2位

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チーム P勝 P敗
A FC今治 6 3 2 0 0 1 11 3 +8
B アルティスタ東御 6 3 2 0 0 1 4 2 +2
C 東京23FC 5 3 1 1 0 1 2 3 -1

決勝ラウンド

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チーム P勝 P敗
F3 WC FC今治 9 3 3 0 0 0 8 1 +7
F1 A1位 ヴィアティン三重 6 3 2 0 0 1 6 5 +1
F4 C1位 鈴鹿アンリミテッドFC 3 3 1 0 0 2 5 6 -1
F2 B1位 三菱水島FC 0 3 0 0 0 3 1 8 -7

#19
2016年11月25日
10:45
ヴィアティン三重 2 - 1 三菱水島FC
寺尾俊祐   27分
藤牧祥吾   89分
公式記録 (PDF) 宮澤龍二   77分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 283人
主審: 上原直人

#20
2016年11月25日
13:30
FC今治 2 - 1 鈴鹿アンリミテッドFC
桑島良汰   19分66分 公式記録 (PDF) 吉川拓也   57分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 390人
主審: 松澤慶和

#21
2016年11月26日
10:45
ヴィアティン三重 0 - 3 FC今治
公式記録 (PDF) 中野圭   31分74分 (PK)
桑島良汰   50分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 747人
主審: 先立圭吾

#22
2016年11月26日
13:30
三菱水島FC 0 - 3 鈴鹿アンリミテッドFC
公式記録 (PDF) 矢野純平   4分
北野純也  16分
野口遼太   83分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 468人
主審: 渡辺康太

#23
2016年11月27日
10:45
ヴィアティン三重 4 - 1 鈴鹿アンリミテッドFC
藤牧祥吾   35分63分
加藤秀典   43分61分
公式記録 (PDF) 北野純也   10分 (PK)
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 597人
主審: 松澤慶和

#24
2016年11月27日
13:30
三菱水島FC 0 - 3 FC今治
公式記録 (PDF) 長尾善公   61分80分
上村岬   74分
ゼットエーオリプリスタジアム
観客数: 451人
主審: 上原直人

最終結果

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  • 優勝:FC今治
  • 2位:ヴィアティン三重
  • 3位:鈴鹿アンリミテッドFC
  • 4位:三菱水島FC

上位2チームは12月7日に行われたJFL理事会でJFL昇格が正式に決定した[4]

出典

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外部リンク

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