ヤップ州(ヤップしゅう、Yap)は、ミクロネシア連邦に属する4州(ヤップ州チューク州ポンペイ州コスラエ州)のひとつで、西太平洋カロリン諸島にある島々。石の貨幣で有名なヤップ島本島と、周辺の環礁・無人島群からなる。州都はヤップ島のコロニア(Colonia)。人口は約1万人。

ヤップ州

Yap
ヤップ州の旗
ヤップ州の公式印章
印章
ヤップ州
ヤップ州
ヤップ島
ヤップ島
北緯9度32分 東経138度07分 / 北緯9.533度 東経138.117度 / 9.533; 138.117
ミクロネシア連邦
政府
 • 州知事 チャールズ・S・チェン(Charles S. Chieng)
面積
 • 陸地 38.7 mi2 (100 km2)
人口
(2003)
 • 合計 6,300人
ウェブサイト http://www.yapstategov.org/

地理

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グアム島南西約800kmに位置し、約160,000平方kmに広がる4島と約130の環礁からなる。そのうち22島以外はすべて無人島である。サタワル島をはじめとする州の西側では伝統的な遠洋航海術(いわゆるスター・ナヴィゲーション)が現代まで継承されている。ヤップ島本島は79.5平方km。州全体では約102平方km。

主な島

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気候

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11月 - 5月は北東から吹く貿易風の影響で雨が少なくなる。6月 - 10月は風が弱まり、湿度が上昇する。 年平均気温は28℃程度。年降水量は3000mm。

経済

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ほとんどが農業漁業の自給である。タロイモの栽培も行われている。コプラの生産や、衣服、バスケット、絵画・彫刻などの製造などの手工業が主産業。

近年では観光産業も発展し、ヤップ国際空港経由でスキューバダイビングなどを目当てに来る外国人対象のツアーが人気である。

歴史

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紀元前3500年以上前、インドネシアフィリピンニューギニアソロモン諸島方面より木のカヌーで人類が航海し定住したとされている。古代ヤップ帝国の最盛期には人口5万人にもなったと言われる。

スペインドイツ日本アメリカの占領統治を経て1986年に独立した。 日本統治時代(1914年 - 1945年)には日本語教育が行われた。そのため、ある世代のヤップ人は日本語話者である。

民族・言語

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ヤップ語東南アジアマレー語などと関係が深いが、ニューギニアの影響も大きく受けている。ヤップ州の他の島々は風土の違いもあり(ヤップ島は火山島であるが、他の島々は珊瑚礁島である)、ヤップ本島とはまた違った文化を持つ。そのあたりの言語であるウリシ語(Ulithian)やウォレアイ語(Woleaian)などは、文化も含めてさらに南のチューク諸島のものに近い。

関連項目

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