ボヤン・ボグダノビッチBojan Bogdanović, 1989年4月18日 - )は、クロアチアのプロバスケットボール選手。NBAブルックリン・ネッツに所属している。ポジションはスモールフォワード兼パワーフォワード。

ボヤン・ボグダノビッチ
Bojan Bogdanovic
ワシントン・ウィザーズでのボグダノビッチ
(2017年)
ブルックリン・ネッツ  No.44
ポジション SF
所属リーグ NBA
基本情報
クロアチア語 Bojan Bogdanović
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
生年月日 (1989-04-18) 1989年4月18日(35歳)
出身地 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ヘルツェゴビナ=ネレトヴァ県モスタル
身長 201cm (6 ft 7 in)
体重 103kg (227 lb)
キャリア情報
NBAドラフト 2011年 / 2巡目 / 全体31位[4]
プロ選手期間 2004年–現在
経歴
2004–2005ズリニスキ・モスタル
2005–2009レアル・マドリード
2005–2006ズリニスキ・モスタル
2006–2008レアル・マドリードB
2008–2009CBムルシア
2009→レアル・マドリードB
2009–2011KKツィボナ
2011–2014フェネルバフチェ
20142017ブルックリン・ネッツ
2017ワシントン・ウィザーズ
20172019インディアナ・ペイサーズ
20192022ユタ・ジャズ
20222024デトロイト・ピストンズ
2024ニューヨーク・ニックス
2024-ブルックリン・ネッツ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ クロアチアの旗 クロアチア

経歴

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ヨーロッパ

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15歳でボスニア・ヘルツェゴビナのリーグでプロデビュー。2005年7月にレアル・マドリード・バロンセストに移籍するも、出番に恵まれず、レンタル移籍が続き、2009年にクロアチアKKシボナと契約[1]。2009-10シーズンのリーグ優勝を経験した。
2011年6月にフェネルバフチェ・ユルケルと契約[1]2011年のNBAドラフトにエントリーし、31位でマイアミ・ヒートに指名された後、交渉権がミネソタ・ティンバーウルブズを経てニュージャージー・ネッツ (現ブルックリン・ネッツ)に移動[2]。2014年にはリーグ優勝を経験した。

ブルックリン・ネッツ

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2014年7月22日にNBAブルックリン・ネッツと3年1000万ドルの契約を結んだ[3]。シーズン当初はNBAでの対応に苦しんだが、次第に調子を上げていき、シーズン最終戦となった2015年4月15日のオーランド・マジック戦で25得点を記録し勝利に貢献し、ネッツの3年連続プレーオフ出場にも貢献。2014-15シーズンのNBAオールルーキーチームのセカンドチームに選出。2016年3月15日のフィラデルフィア・76ers戦では、自己最多の44得点を記録した[4]

ワシントン・ウィザーズ

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2017年2月23日にワシントン・ウィザーズに移籍[5]シックスマンとしてウィザーズの快進撃を後押しした。

インディアナ・ペイサーズ

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2017年7月7日にインディアナ・ペイサーズと2年2100万ドルの契約を結んだ[6]。2018年2月5日のワシントン・ウィザーズ戦でシーズン・ハイの29得点を記録、試合は111-102で敗れた[7]。2018年3月5日のミルウォーキー・バックス戦で29得点を記録、試合は92-89で勝利した[8]。2018年のプレーオフ1回戦、対クリーブランド・キャバリアーズの3戦目でプレーオフベストの30得点、7本の3ポイントを記録、試合は92-90で勝利した[9]

ユタ・ジャズ

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2019年7月7日にユタ・ジャズと4年7300万ドルの契約を結んだ[10]

デトロイト・ピストンズ

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2022年9月27日にケリー・オリニクセイベン・リー英語版とのトレードで、デトロイト・ピストンズへ移籍した[11]。10月31日にピストンズと2年総額3,910万ドルの契約延長に合意した[12]

ニューヨーク・ニックス

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2024年2月8日にクエンティン・グライムズエバン・フォーニエライアン・アーチディアコノマラカイ・フリン、2つのドラフト2巡目指名権とのトレードで、アレック・バークスと共にニューヨーク・ニックスへ移籍した[13]

クロアチア代表

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クロアチア代表として2010年バスケットボール世界選手権ユーロバスケット2011ユーロバスケット20132014年FIBAバスケットボール・ワールドカップユーロバスケット2015、2016年リオデジャネイロオリンピックユーロバスケット2017ユーロバスケット2022に出場した[14]

プレースタイル

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3Pシュートに長けているシューター型SF。柔らかいシュートタッチを持ち、中長距離のショットで得点を積み重ねる。スコアリングのみならず、自身を起点としたプレイメイクもこなす。守備には少し課題を残す。[要出典]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014–15 BKN 78 28 23.8 .453 .355 .821 2.7 .9 .4 .1 9.0
2015–16 79 39 26.8 .433 .382 .833 3.2 1.3 .4 .1 11.2
2016–17 55 54 26.9 .440 .357 .874 3.6 1.6 .4 .1 14.2
WAS 26 0 23.1 .457 .391 .934 3.1 .8 .4 .2 12.7
2016-17計 81 54 25.7 .445 .367 .893 3.4 1.4 .4 .1 13.7
2017–18 IND 80 80 30.8 .474 .402 .868 3.4 1.5 .7 .1 14.3
2018–19 81 81 31.8 .497 .425 .807 4.1 2.0 .9 .0 18.0
2019–20 UTA 63 63 33.1 .447 .414 .903 4.1 2.1 .5 .1 20.2
2020–21 72* 72* 30.8 .439 .390 .879 3.9 1.9 .6 .1 17.0
2021–22 69 69 30.9 .455 .387 .858 4.3 1.7 .5 .0 18.1
2022–23 DET 59 59 32.1 .488 .411 .884 3.8 2.6 .6 .1 21.6
2023–24 28 27 32.9 .468 .415 .779 3.4 2.5 .8 .1 20.2
NYK 29 0 19.2 .430 .370 .800 2.0 .9 .2 .0 10.4
2023-24計 57 27 25.9 .454 .398 .785 2.7 1.7 .5 .1 15.2
通算 719 572 29.1 .460 .394 .859 3.6 1.7 .6 .1 15.6
  • 2020-2021シーズンは72試合制

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2015 BKN 6 5 34.3 .390 .333 .714 3.8 1.7 .7 .3 10.3
2017 WAS 13 0 20.3 .414 .356 .844 4.3 .7 .5 .1 8.8
2018 IND 7 7 34.0 .395 .378 .600 3.4 1.9 .9 .0 12.4
2019 4 4 37.0 .397 .318 .882 5.8 2.8 2.0 .0 18.0
2021 UTA 11 11 35.5 .467 .461 .878 4.3 1.5 .9 .0 18.1
2022 6 6 35.7 .481 .333 .792 4.2 1.7 .3 .0 18.0
2024 NYK 4 0 12.7 .292 .400 .571 3.0 1.0 .0 .3 6.0
通算 51 33 29.6 .425 .383 .812 4.1 1.4 .7 .1 13.1

ユーロリーグ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2007–08 レアル・マドリード 1 0 2.0 --- --- --- .0 .0 .0 .0 .0
2009–10 ツィボナ 15 3 23.3 .436 .387 .435 2.9 .5 .7 .1 8.1
2010–11 10 10 35.5 .411 .309 .765 3.5 1.8 1.7 .2 18.0
2011–12 フェネルバフチェ 16 7 24.3 .463 .411 .813 2.2 .7 .4 .2 13.0
2012–13 21 16 28.3 .489 .405 .839 2.1 1.2 .6 .5 15.9
2013–14 24 21 30.6 .468 .298 .817 2.4 1.9 .5 .4 14.8
通算 87 57 27.9 .459 .359 .787 2.5 1.2 .7 .3 13.8

脚注

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  1. ^ a b [1]
  2. ^ [2]
  3. ^ [3]
  4. ^ Bojan Bogdanovic Drops Career-High 44 Points
  5. ^ Wizards Acquire Bojan Bogdanovic From Nets
  6. ^ Bojan Bogdanovic leaves Washington, signs two-year $21 mln deal with Pacers
  7. ^ Wizards beat Pacers 111-102, win 5th straight without Wall” (英語). ESPN.com (2018年2月5日). 2018年4月21日閲覧。
  8. ^ Bogdanovic leads Pacers over Bucks 92-89” (英語). ESPN.com (2018年3月5日). 2018年4月21日閲覧。
  9. ^ Pacers erase 17-point deficit to take 2-1 lead over Cavs” (英語). ESPN.com (2018年4月20日). 2018年4月21日閲覧。
  10. ^ Jazz Sign Forward Bojan Bogdanović” (英語). www.nba.com. 2022年9月29日閲覧。
  11. ^ DETROIT PISTONS ACQUIRE BOJAN BOGDANOVIĆ” (英語). www.nba.com. 2022年9月29日閲覧。
  12. ^ DETROIT PISTONS SIGN BOJAN BOGDANOVIĆ TO A CONTRACT EXTENSION” (英語). www.nba.com. 2024年2月9日閲覧。
  13. ^ New York Knicks Acquire Bojan Bogdanovic and Alec Burks” (英語). www.nba.com. 2024年2月9日閲覧。
  14. ^ Bojan Bogdanovic - Player Profile”. FIBA. 2024年10月23日閲覧。

外部リンク

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