オーストラリア国民党
オーストラリア国民党(オーストラリアこくみんとう、英: National Party of Australia)は、オーストラリアの議会政党である。
オーストラリア国民党 National Party of Australia | |
---|---|
党首 | デービッド・ケリー・リトルプラウド |
成立年月日 | 1920年1月20日 |
本部所在地 | キャンベラ |
代議院議席数 |
15 / 151 (10%) |
元老院議席数 |
5 / 76 (7%) |
政治的思想・立場 |
中道右派 - 右派 保守主義[1] 重農主義 君主主義 環境主義 |
公式サイト | nationals.org.au |
概要
編集伝統的に農村部の有権者を代表し、1920年「地方党」(ちほうとう、the Country Party)として設立されたが、1975年に「全国地方党」(ぜんこくちほうとう、the National Country Party)に、さらに1982年に現在のオーストラリア国民党に改称した。
連邦政治およびニューサウスウェールズ州、ビクトリア州においては、与党時にも野党時にもオーストラリア自由党およびその前身政党との保守連合内の少数派であった。クイーンズランド州においては、1957年から1959年に与党保守連合内の第1党になったことがある。
党首は保守連合の協定に基づき副首相を務めていたが、2007年11月24日投開票が行われた下院総選挙に敗北し、野党に転落した。
2012年3月に行われたクィーンズランド州議会総選挙にて与党であった労働党を大差で負かし、自由国民党保守連合が政権を握る。
2016年7月2日の下院選挙では、自由党と保守連合を組んで過半数を得ることに成功[2]。しかしながら2017年に次々と発覚した議員の二重国籍問題(多重国籍者の議員就任は憲法第44条で制限されている)では、バーナビー・ジョイス党首自らがニュージーランドの国籍を有する二重国籍であったこともあり、議員辞職が不可避となり過半数を割る結果となっている[3]。
2021年、各国で地球温暖化問題対応するため二酸化炭素の排出削減目標が掲げられるようになったが、国民党は石炭など鉱業を主力産業とする地方部が支持基盤であるため、高い目標の設定に慎重な姿勢を示した[4]。
著名的な党員
編集ウィリアム・マクウィリアムズ - 初代党首。創設者。
アール・ペイジ - 2代目党首、11代目オーストラリア首相。元医者。
アーサー・ファデン - 13代目オーストラリア首相。
ジョン・マッキュエン - 5代目党首、下院議員及び上院議員時代に内務相、外務相、民間航空相、貿易工業相、副首相、18代目オーストラリア首相[5]をそれぞれ歴任。日豪通商協定を結んだ。
脚注
編集- ^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典”. コトバンク. (2016年8月28日)
- ^ 豪州総選挙、野党・労働党が敗北宣言 CNN(2016年7月10日)2017年10月28日閲覧
- ^ 豪副首相、二重国籍で議員資格喪失 連立政権が下院の過半数失う AFP(2017年10月27日)2017年10月28日閲覧
- ^ “排出削減目標で不協和音 化石燃料が経済下支え”. 時事通信 (2021年10月20日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ 資料によっては暫定首相と紹介されている。