イプスウィッチ
イプスウィッチ(英: Ipswich, [ˈɪpswɪtʃ] ( 音声ファイル))は、イギリスのサフォークにある町(タウン)および市(バラ)。サフォークの州都(カウンティ・タウン)および最大都市であり、イースト・アングリア全域でもノリッジに次ぐ第二の都市である。ロンドンの北東130キロメートルに位置し、人口は約15万人。イプスウィッチ市街はイースト・オブ・イングランドで4位、イングランドおよびウェールズ全域でも42番目に大きい[2]。ケスグレーヴ、ウッドブリッジ、ブランフォード、マートルシャム・ヒースといった町ないし村を含む[3]。
イプスウィッチ Ipswich | |
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位置 | |
座標 : 北緯52度3分34秒 東経1度9分20秒 / 北緯52.05944度 東経1.15556度 | |
行政 | |
国 | イギリス |
連合王国 | イングランド |
リージョン | イースト・オブ・イングランド |
カウンティ | サフォーク |
非都市ディストリクト | イプスウィッチ |
地理 | |
面積 | |
非都市ディストリクト域 | 39.41 km2 |
人口 | |
人口 | (2021年現在) |
非都市ディストリクト域 | 139,642人 |
備考 | [1] |
その他 | |
等時帯 | 西ヨーロッパ時間 (UTC+0) |
夏時間 | 西ヨーロッパ夏時間 (UTC+1) |
Postcode |
中世の記録に Gippeswic と表記されているのが歴史上の初出で、Gyppewicus や Yppswyche といった表記でもみられる[4]。サクソン人の時代から定住の痕跡があり[4]、イギリスで最も古い町のひとつとされる[5]。イプスウィッチ・ウォーターフロントはイングランド王国最大の波止場として知られ、王国の経済に多大な貢献をしてきた[6][7]。
イプスウィッチはいくつかの地区からなるが、そのうち中心部とウォーターフロントが最も人気がある。コーンヒルと呼ばれる広場のある中心部には、小売店が立ち並ぶ。町の南のオーウェル川河口に位置するウォーターフロント地区にはマリーナ、豪華なヨット、高級アパート、さまざまなレストランやカフェといった写真映えする風景が広がる。ウォーターフロント地区にはサフォーク大学のキャンパスもある。
郊外には、サフォーク・コースト・アンド・ヒースズとディダム・ヴェイルのふたつの特別自然美観地域 (AONB) が広がる。2016年には350万人が町を訪れた[8]。2020年には、トリップアドバイザーから「急成長中の世界の観光地」に選ばれた[9]。
2006年にイプスウィッチ連続殺人事件が起こった場所である。
スポーツ
編集サッカークラブのイプスウィッチ・タウンの本拠地であり、市内のポートマン・ロードがホームスタジアムとなっている。
出身人物
編集- レイフ・ファインズ - 俳優
- バーニー・エクレストン - 元ブラバムチームオーナー、元FOCA会長、FISA等F1関連人物
- リチャード・イアン・ライト - サッカー選手
- タイタス・ブランブル - サッカー選手
- ジェレミー・ウェイド - アニマルプラネット『怪物魚を追え!』番組ホスト
- C・W・ニコル - 冒険家、作家。母と幼少時代を過ごした。
脚注
編集- ^ “city population”. 11 May 2023閲覧。
- ^ “2011 Census - Built-up areas”. ONS. 21 September 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。7 August 2013閲覧。
- ^ “Mid-year population estimates by built-up areas (Including subdivisions) by age groups, 2001 to 2019 - Office for National Statistics”. 2024年8月11日閲覧。
- ^ a b Wilson, John Marius (1870–1872). “Descriptive Gazetteer Entry for Ipswich”. Imperial Gazetteer of England and Wales. オリジナルの21 August 2016時点におけるアーカイブ。 27 July 2016閲覧。.
- ^ Hills, Catherine. "England's Oldest Town". Retrieved 2 August 2015.
- ^ K. Wade, 'Gipeswic - East Anglia's first economic capital, 600-1066', in N. Salmon and R. Malster (eds), Ipswich From The First To The Third Millennium (Ipswich, 2001), 1-6.
- ^ "Ipswich Port is a success story but we must protect old waterfront too" Archived 17 March 2018 at the Wayback Machine.. Ipswich Star
- ^ Howlett, Adam (30 August 2017). “Ipswich sees boom in tourism - with visitor numbers up 2.5%” (英語). Ipswich Star. 28 April 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。28 April 2019閲覧。
- ^ “The top 25 emerging travel destinations” (英語). The Independent (25 February 2020). 25 February 2020閲覧。