バム・アデバヨ
バム・アデバヨ(Bam Adebayo)ことイドリス・フェミ・アデバヨ(Edrice Femi Adebayo, 1997年7月18日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク出身のプロバスケットボール選手。NBAのマイアミ・ヒートに所属している。ポジションはセンターまたはパワーフォワード。
マイアミ・ヒートでのアデバヨ (2020年) | |||||||||||||||
マイアミ・ヒート No.13 | |||||||||||||||
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ポジション | C / PF | ||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||
愛称 | Bam Bam バモンテ | ||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||
生年月日 | 1997年7月18日(27歳) | ||||||||||||||
出身地 | ニュージャージー州ニューアーク | ||||||||||||||
身長 | 206cm (6 ft 9 in) | ||||||||||||||
体重 | 116kg (256 lb) | ||||||||||||||
ウィングスパン | 220cm (7 ft 3 in)[1] | ||||||||||||||
シューズ | エア・ジョーダン[2] | ||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||
高校 |
ノースサイド高等学校 ハイポイント・クリスチャン・アカデミー | ||||||||||||||
大学 | ケンタッキー大学 | ||||||||||||||
NBAドラフト | 2017年 / 1巡目 / 全体14位[1] | ||||||||||||||
マイアミ・ヒートから指名 | |||||||||||||||
プロ選手期間 | 2017年–現在 | ||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||
2017– | マイアミ・ヒート | ||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||
キャップ | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||
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学生時代
編集ハイスクール
編集ノースカロライナ州のハイポイント・クリスチャンアカデミーに在籍していた2016年に、同州の最優秀選手に選出され、マクドナルド・オール・アメリカンゲームやジョーダン・ブランド・クラシックの出場メンバーに選出されるなど、有望株として注目を集める。
カレッジ
編集大学はケンタッキー大学に進学し、デアーロン・フォックスやマリック・モンクらと共にプレー。1年生ながら先発に起用され、平均13得点、12リバウンド、1.5ブロックショットを記録。NCAAトーナメントでも活躍するも、準々決勝で優勝したノースカロライナ大学に73-75で敗れた。アデバヨはワン・アンド・ダン(one and done)で2017年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明[3]。
NBAキャリア
編集マイアミ・ヒート
編集2017-18シーズン
編集2017年6月22日に行われたNBAドラフトにて全体14位でマイアミ・ヒートから指名された[4]。同年7月1日にルーキースケール契約を結んだ[5]。ルーキーイヤーはハッサン・ホワイトサイドの控えとして69試合(先発19試合)に平均19.8分の出場で、6.9得点、5.5リバウンド、1.5アシスト、0.5スティール、0.6ブロックの成績を残した。
2018-19シーズン
編集2018年12月7日のフェニックス・サンズ戦にて22得点と10リバウンドを記録し115-98で勝利した[6]。2019年2月末からはホワイトサイドに替わって先発に定着した。このシーズンは全82試合(先発28試合)に平均23.3分の出場で、8.9得点、7.3リバウンド、2.2アシスト、0.9スティール、0.8ブロックなどを記録した。アデバヨの活躍と将来性もあって、オフにホワイトサイドはトレードでポートランド・トレイルブレイザーズに移籍した。
2019-20シーズン
編集2019年12月10日のアトランタ・ホークス戦にてキャリアハイの30得点、11リバウンド、11アシストを記録し、自身初のトリプルダブルを達成。チームは135-121で延長戦末勝利した[7][8]。12月14日のダラス・マーベリックス戦では18得点、11リバウンド、10アシストでキャリア通算2回目となるトリプルダブルを達成した[9]。12月16日に12月9日から12月15日までの期間で平均20.0得点、11.3リバウンド、8.7アシストを記録し、イースタンカンファレンス月間MVPに選ばれた[10]。2020年1月27日のオーランド・マジック戦にて20得点、10リバウンド、10アシストを記録し、チームは113-92で勝利した。同年1月30日には自身初となるNBAオールスターゲームに選ばれた[11]。2月15日にはNBAオールスターウィークエンドのスキルチャレンジに出場し優勝した[12]。このシーズンは72試合に平均33.3分の出場で、15.9得点、10.2リバウンド、5.1アシスト、1.1スティール、1.3ブロックなどを記録し、MIP候補に挙げられていたが惜しくも投票は2位となった(受賞したのはブランドン・イングラム)[13]。また、NBAオールディフェンシブチーム2ndチームに選出され、NBA最優秀守備選手賞の投票では5位だった[14]。プレーオフではジミー・バトラーらと共に2020年のNBAファイナル出場に貢献した。
2020-21シーズン
編集シーズン開幕前の2020年11月にヒートと5年約1億6300万ドルで契約延長した[15]。2021年1月23日のブルックリン・ネッツ戦で自身初の40得点以上となる41得点を記録した[16]。同年2月18日のサクラメント・キングス戦では16得点、12リバウンド、10アシストでジミー・バトラーと共にトリプルダブルを達成した。同一試合でバトラーと共にトリプルダブルを記録したのは2019年12月10日以来2度目であり、2回以上の達成はNBA史上初の出来事となった[17]。3月に左膝の腱炎で4試合を欠場した[18]。このシーズンは64試合に平均33.5分の出場で、18.7得点、9.0リバウンド、5.4アシスト、1.2スティール、1.0ブロックなどを記録した。プレーオフでは1回戦でミルウォーキー・バックスに0勝4敗のスウィープで敗退し、シーズン終了となった。
2021-22シーズン
編集2021年10月29日のシャーロット・ホーネッツ戦で26得点、19リバンドを記録し、ヒートは114-99で勝利した[19]。2021年11月29日のデンバー・ナゲッツ戦で負傷し、検査の結果、内側側副靱帯断裂と診断された。同年12月7日に手術を受けたことを明らかにし、4~6週間の離脱することになった[20]。
個人成績
編集略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
リーグリーダー |
NBA
編集レギュラーシーズン
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017–18 | MIA | 69 | 19 | 19.8 | .512 | .000 | .721 | 5.5 | 1.5 | .5 | .6 | 6.9 |
2018–19 | 82* | 28 | 23.3 | .576 | .200 | .735 | 7.3 | 2.2 | .9 | .8 | 8.9 | |
2019–20 | 72 | 72 | 33.6 | .557 | .143 | .691 | 10.2 | 5.1 | 1.1 | 1.3 | 15.9 | |
2020–21 | 64 | 64 | 33.5 | .570 | .250 | .799 | 9.0 | 5.4 | 1.2 | 1.0 | 18.7 | |
2021–22 | 56 | 56 | 32.6 | .557 | .000 | .753 | 10.1 | 3.4 | 1.4 | .8 | 19.1 | |
2022–23 | 75 | 75 | 34.6 | .540 | .083 | .806 | 9.2 | 3.2 | 1.2 | .8 | 20.4 | |
2023–24 | 71 | 71 | 34.0 | .521 | .357 | .755 | 10.4 | 3.9 | 1.1 | .9 | 19.3 | |
通算 | 489 | 385 | 30.0 | .547 | .221 | .755 | 8.7 | 3.5 | 1.0 | .9 | 15.4 | |
オールスター | 3 | 1 | 17.3 | .778 | 1.000 | --- | 1.3 | 1.3 | .0 | .0 | 5.0 |
- 2019-20シーズンは73試合で打ち切り、2020-21シーズンは72試合制
プレーオフ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | MIA | 5 | 0 | 15.4 | .467 | .000 | .214 | 4.0 | .0 | .0 | .4 | 3.4 |
2020 | 19 | 19 | 36.2 | .564 | .000 | .783 | 10.3 | 4.4 | 1.0 | .8 | 17.8 | |
2021 | 4 | 4 | 34.0 | .456 | --- | .769 | 9.3 | 4.3 | 1.3 | .5 | 15.5 | |
2022 | 18 | 18 | 34.1 | .594 | .000 | .763 | 8.0 | 2.7 | 1.0 | .7 | 14.8 | |
2023 | 23 | 23 | 37.0 | .481 | .000 | .821 | 9.9 | 3.7 | .9 | .7 | 17.9 | |
2024 | 5 | 5 | 38.5 | .495 | .200 | .714 | 9.4 | 3.8 | .4 | .0 | 22.6 | |
通算 | 74 | 69 | 34.5 | .523 | .125 | .760 | 9.1 | 3.4 | .9 | .6 | 16.3 |
カレッジ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016–17 | ケンタッキー | 38 | 38 | 30.1 | .599 | –-- | .653 | 8.0 | .8 | .7 | 1.5 | 13.0 |
脚注
編集- ^ “Draft Combine Anthro 2017-18” (英語). NBA.com (2017年). 2021年12月18日閲覧。
- ^ “Welcome To The Family, Bam”. Air Jordan (February 26, 2021). 2021年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。February 26, 2021閲覧。
- ^ Bam Adebayo Signs with Agent, Will Officially Leave Kentucky for 2017 NBA Draft
- ^ Navarro, Manny (June 22, 2017). “Heat select Bam Adebayo with 14th pick”. Www.miamiherald.com. オリジナルのJune 25, 2017時点におけるアーカイブ。 July 3, 2017閲覧。
- ^ “HEAT Signs Bam Adebayo”. NBA.com (July 1, 2017). July 3, 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。July 5, 2017閲覧。
- ^ “Adebayo, Dragic power Heat in Phoenix; Dragic to sit out Saturday”. Sun-Sentinel.com (December 7, 2018). April 10, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。December 8, 2018閲覧。
- ^ “Jimmy Butler, Heat rally in OT after Trae Young says 'it's over” (英語). ESPN.com (December 10, 2019). December 11, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。December 11, 2019閲覧。
- ^ “HEAT Dominate OT, Down Hawks In Historic Outing” (英語). NBA.com (December 10, 2019). December 11, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。December 11, 2019閲覧。
- ^ “Doncic injures ankle, Mavs rally, fall to Heat 122-118 in OT”. ESPN.com (December 14, 2019). January 10, 2020閲覧。
- ^ “Bam Named Eastern Conference Player Of The Week”. NBA.com (December 16, 2019). December 17, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。December 16, 2019閲覧。
- ^ “Heat’s Adebayo, Butler named NBA All-Stars. Adebayo also part of All-Star Saturday night” (英語). Miami Herald (January 30, 2020). January 31, 2020閲覧。
- ^ “Double the Heat: Derrick Jones Jr. prevails in Dunk Contest amid controversy; Bam Adebayo wins Skills Challenge” (英語). sun-sentinel.com (16 February 2020). 17 February 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。17 February 2020閲覧。
- ^ “Pelicans' Brandon Ingram named 2019-20 Kia Most Improved Player” (英語). NBA.com (August 31, 2020). September 20, 2020閲覧。
- ^ “Bam Named To All-NBA Defensive Team” (英語). NBA.com (2020年9月8日). 2020年9月21日閲覧。
- ^ “Heat and Bam Adebayo agree on five-year, $163 million extension” (英語). thejapantimes (2020年11月25日). 2020年11月27日閲覧。
- ^ “Adebayo’s 41 Points Not Enough, As HEAT Fall Just Short To Nets” (英語). NBA.com (2020年1月24日). 2021年5月30日閲覧。
- ^ “Jimmy Butler, Bam Adebayo first teammates to triple-double in same game more than once”. NBA.com (2021年2月19日). 2021年5月30日閲覧。
- ^ “Miami Heat’s Bam Adebayo offers update on knee tendinitis”. マイアミ・ヘラルド (2021年3月16日). 2021年5月30日閲覧。
- ^ “Banner night for Heat, who hang on and top Hornets 114-99” (英語). ESPN.com (2021年10月30日). 2022年1月28日閲覧。
- ^ “ヒートのバム・アデバヨが親指手術で4~6週間の離脱”. SportingNews.com (2021年12月8日). 2021年12月8日閲覧。
外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference
- Kentucky Wildcats bio
- USA Basketball bio
- バム・アデバヨ (@Bam1of1) - X(旧Twitter)
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