アーノルト (クレーター)

アーノルト (Arnold) は、の表側にある大きなクレーターであり、月の北部に位置する。1690年水星太陽面通過を観測したドイツのアマチュア天文家クリストフ・アーノルトにちなんで名づけられた。

アーノルト
(Arnold)
アーノルトの位置(月の表側)
月面座標 北緯66度48分 東経35度54分 / 北緯66.8度 東経35.9度 / 66.8; 35.9座標: 北緯66度48分 東経35度54分 / 北緯66.8度 東経35.9度 / 66.8; 35.9
直径 95 km
深度 2.0 km
月面余経度 日の出時点で325°
由来 クリストフ・アーノルト
GPN識別子 387

地球からはアーノルトを月の北北東の縁付近に見ることができる。アーノルトは円に近い形状をしているが、月の縁の近くに位置しているために、地球からは大きく楕円形に歪んで見える。アーノルトは氷の海の北東に位置しており、アーノルトの南方にはデモクリトスが位置している。アーノルトの西にはモワニョーが、アーノルトの西北西にはペーテルスが位置している。

アーノルトの周壁は隕石の衝突などによって大きく風化しており、激しく損傷している。南西の周壁には隙間があり、アーノルトJが位置している。アーノルトの東側の周壁は他の部分に比べて低く、風化が著しいが、アーノルトの北側半分の周壁は原形をとどめた状態である。アーノルトの北東の周壁にはアーノルトAが隣接している。

アーノルトの内部は溶岩によって覆われており、いくつかの微小クレーターが散在する平坦な土地である。アーノルトの底面に存在する小クレーターのうち最も目に付くクレーターはアーノルトFであり、アーノルトの底面の北西部に位置している。アーノルトに中心丘は存在せず、中心丘が存在した形跡も確認することができない。

従属クレーター

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アーノルトのごく近くにある小さな無名のクレーターについては、アルファベットを付加することによって識別される。

名称 月面緯度 月面経度 直径
A 北緯 68.8 度 東経 39.8 度 57 km
E 北緯 71.6 度 東経 38.3 度 32 km
F 北緯 67.5 度 東経 35.2 度 10 km
G 北緯 67.3 度 東経 31.4 度 11 km
H 北緯 72.6 度 東経 45.3 度 13 km
J 北緯 65.9 度 東経 33.7 度 6 km
K 北緯 70.8 度 東経 42.8 度 29 km
L 北緯 70.2 度 東経 36.1 度 33 km
M 北緯 68.3 度 東経 43.6 度 7 km
N 北緯 70.2 度 東経 41.9 度 18 km

外部リンク

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