岩谷薫

日本の写真家、著作家

これはこのページの過去の版です。Sangstorsi (会話 | 投稿記録) による 2021年3月9日 (火) 02:46個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

岩谷 薫(いわたに かおる)は、日本写真家、著作家。兵庫県出身。19世紀ヨーロッパの墓地天使像を撮っている。また、石棺仏および、中国の古典怪談(志怪小説伝奇小説)の研究家でもある。

来歴・人物

立命館大学法学部卒。 「写真は魂を撮るもの」[1]との姿勢で、多数の著名人や芸能人を撮影してきた経歴をもつ。またその美しい魂の姿をロンドンやイタリア、コート・ダジュールの19世紀の墓地の天使像や、石棺仏に見出し、[2]写真集やエッセイでは写真のみならず、文化人類学宗教学精神世界、仏教、への造詣も深い。

中国古典怪談も同じく「魂を語る小説」[3]との認識で読み続けその研究歴は長く、[4]中国怪談に見る独特の処世術やスピリチュアリズムを現代に活かそうとする。

主な著作

写真集

エッセイ

  • 『新釈 中国古典怪談』 (ヒカルランド、2014年)  森田健著の『生まれ変わりの村』で起こる生まれ変わり現象の共通性を、中国古典怪談と現代臨死研究から初めて立証した書でもある。

雑誌

  • 『Sundari』vol5(白夜書房、2008年)「パワースポットとしてのロンドン19世紀の墓地」 写真提供、執筆。
  • 『yaso 夜想 ヴィクトリアン』(studio parabolica、2008年)「天国のようなヴィクトリア時代の墓地」 写真提供、執筆。
  • 『もっとデジイチLIFE』23号(デアゴスティーニ、2011年)「写真とは魂を写すもの 光の中で笑とる仏と対話する」写真提供、インタビュー。

個展

  • 『身体感覚』(STUDIO EBIS フォトギャラリー、1995年)
  • 『Angels of Bromptonー祈りのすがたー』(STUDIO EBIS フォトギャラリー、1998年)

テレビ・映画・ラジオ出演

脚注

  1. ^ 『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 1頁。『もっとデジイチLIFE』23号デアゴスティーニ、2011年 13頁。
  2. ^ 「キレイな魂を求めていく過程で、西洋の墓地の天使像や路傍の地蔵達に出会い、その魂を撮ってきました。彼等は、人生の終焉で、この世の業を削ぎ落とした最高に美しい魂の姿だったのです。要するに魂の入れ物が、肉体か石かの違いだけなのです。」 『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 2頁
  3. ^ 『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 2頁
  4. ^ 2014年で25年。『新釈 中国古典怪談』ヒカルランド 岩谷薫 著 2014年 2頁

外部リンク